2017年度活動レポート(一般公募コース)第332号
科学で紡ぐインドネシア・マダニア高校との国際交流
和歌山県立日高高等学校からの報告
2017年11月12日から17日までの日程で、インドネシアの、Madania high school(マダニア高校)の生徒4名と教員1名を招へいし、「科学で紡ぐ国際交流」をテーマに「日高さくらサイエンスプログラム」を実施しました。マダニア高校は、ジャカルタ市内の小学校から高等学校まで併設し、国際教育や科学教育にも力を入れており、日高高校主催の「アジア高校生フォーラム」以来交流を続けている学校の一つです。
11月12日(日)
関西空港到着後、泉南市内のホテルにチェックインしました。
11月13日(月)
ホテルで、プログラムに参加する日高高校の生徒10名、教員3名と合流し、バス内で、互いに交流しながら、神戸市の理化学研究所へと向かいました。
午前中は、計算科学研究機構の「京」を見学して、スーパーコンピュータのしくみや研究成果などを学びました。昼食をはさんで、CDB(多細胞システム形成研究センター)を見学し、IPS細胞研究などを中心とした再生医療の最先端研究について学びました。参加者は、いずれの施設でも、展示内容や研究の説明に興味深く耳を傾けていました。
この後、神戸動物王国で交流を深めた後、姫路市内のホテルに移動しました。
11月14日(火)
この日は、理化学研究所 放射光科学総合研究センターを訪問し、SPring8とSACLA等を見学、施設の概要や研究内容と成果について学びました。参加者は、大規模な研究施設と多岐にわたる成果に驚いた様子でした。ここでは、海外からの留学生の方から、取り組んでいる研究や日本での生活についてのお話も聞くことができました。
11月15日(水)・16日(木)
この日から、日高高校でのプログラムを行いました。
全校生徒参加による歓迎セレモニーの後、本校教員2名の指導による「遺伝子組換え実験」と「電気泳動法による遺伝子タイプの検出実験」を行いました。実験の原理やマイクロピペットなど器具の使用方法などを確認したあと、通訳の方の協力も得ながら、マダニア高校の教員・生徒と本校生徒の混成グループで実験を進めました。
質問なども活発で、グループ内の協力もスムースに行われるなど充実した内容となりました。また、時間とともにコミュニケーションが深まり、プレゼン資料の作成・発表時には、生徒間で議論する様子も目立つようになりました。
実験以外の時間には、本校生徒の案内による市内の歴史的な町並みの見学や、日本の伝統武道である弓道部の体験などを行いました。インドネシアとは異なる文化の体験は印象に残ったようです。
国際交流委員の企画運営で実施されたパーティには、生徒約40名が参加し、最後までにぎやかに交流を深めました。今回のプランのねらいである「科学で紡ぐ国際交流」は、十分達成できたようです。
11月17日(金)
無事帰国の途につきました。