2017年度活動レポート(一般公募コース)第330号
日本の自然環境を守る知恵について学ぶ日韓交流
東京都市大学からの報告
2018年2月6日~2018年2月12日の1週間、韓国の慶熙大学校(Kyung Hee University)の教員1名・学生9名を招へいし、「日本の自然環境を守る知恵」を学ぶという大きなテーマで、東京都市大学横浜キャンパスのゼミとフィールド調査へ参加し、水環境に関する調査、調査法、現状、対策について学ぶ、体験交流プログラムを実施しました。
日本の先進技術と施設の見学
先端技術を駆使した環境にやさしいキャンパスと、国際環境規格ISO14001に日本で初めて認定された東京都市大学横浜キャンパスを見学してもらいました。環境側面を常に認識し、環境への影響を評価し、環境汚染を予防し、省資源・省エネルギー、資源のリサイクル・廃棄物の削減および化学物質の適正管理に積極的に取り組むことにより環境負荷の軽減に努め、これらの継続的改善を推進していることを伝えました。
また、キャンパス内において、優れたランドスケープを実現したビオトープ、東京都市大学方式人工面の再緑地化技術試験場、グリーンカーテン、他のグリーンインフラ(緑地空間)、大学図書館、体育館、講義棟、コンピューター室、学生食堂、学生カフェー、キャンパスショップの見学を行いました。
水質分析と水利用・管理の先進技術である高性能の水質分析機器室、実験室、PM2.5計測装置、キャンパス内の排水処理施設(グリーストラップ)、雨水採取装置(林外雨、林内雨)、樹幹流採取装置、キャンパス内の雨水流出抑制施設を見学コースにし、極めて限られた水資源に対して、河川の流量と水質を保つ先進事例である横浜市都筑区内の雨水流出抑制施設、都市河川、分流式下水道方式の吐き口を見学しました。また、都市域では欠かせない下水処理の先進事例として東京都内の水再生センター(北多摩一号水再生センター)を見学しました。
日本のスポットと若者のスポットの見学
2018年2月11日(日)には、日本科学未来館とスカイツリーを見学しました。
学生交流および参加型・実践型のプログラムの実施
水質改善および復元に成功した事例として東京都の代表的な河川である多摩川(多摩川地点(二子玉川)、野川地点、兵庫島公園のレザボア地点、流出水地点、以上4地点)にて「さくらサイエンスプログラムの日韓大学生による水質調査(気温、水温、pH、EC(電気伝導率)、硝酸イオン濃度、アンモニウムイオン濃度、リン酸イオン濃度、大腸菌群数、大腸菌数、以上9項目)」を実施しました。
また2月8日~9日の2日間、「さくらサイエンスプログラムの日韓大学生による水質調査結果の報告会」を開催しました。東京都市大学の学部生17名、引率者1名、協力教職員4名と共に、グループ発表、学生交流、意見交換を行い、互いの理解を深めることができました。
修了式および懇親会では、実施責任者であり東京都市大学学長である三木千壽先生からの修了証(英文1枚、和文1枚)が教員および学生一人一人に授与されました。