2017年度活動レポート(一般公募コース)第326号
アジアの若者が日本の先端バイオテクノロジー研究に触れる
大阪大学からの報告
さくらサイエンスプログラムにより、カンボジア、ラオス、モンゴル、ブルネイ、台湾より大学院生10名を招へいし、2017年11月05日から11月14日まで科学技術体験プログラムを実施しました。
2017年11月5日それぞれの居住国より関西国際空港へ到着し、第2日目翌6日にオリエンテーションを行い、第9日目に行う発表の課題とその発表時のグループが割り当てられました。オリエンテーション後、仁平研究室、渡邉研究室を見学しました。
第2日目午後には、先端バイオ機器実験として、質量分析装置を用いたタンパク質分析の原理説明を行いました。その後、モデルタンパク質を用いて実際にタンパク質サンプルの調製および質量分析を行いました。
第3日目、2017年11月8日には、2日目に実施した質量分析データの解析を行い、先端バイオ機器実験のまとめの講義を行いました。午後には英語コース説明、大阪府立大学山崎教授による「食中毒菌に関する東南アジア諸国の現状を中心として」と題する講義が行われました。
第4日目は、午前中に微生物学研究所、午後には蛋白質研究所、Hitz共同研究講座を見学しました。
その後、懇親会を開催し、招へい者側は自国、出身大学、および出身ラボの紹介をしました。大阪大学側は、2年前のさくらサイエンスプログラムでの本学での招へい者を含めた、日本人・外国人留学生が参加し、大阪にまつわるクイズを行い、異文化および学生間交流を行いました。また、本学留学生から留学体験談を話してもらいました。
第5日目には、菊正宗酒造、姫路城、キッコーマン高砂工場を見学しました。
第6日目には、京都の島津製作所を見学した。日本の分析機器開発の歴史だけでなく、モノ作りの現場(金型工場)を学び、日本の最先端技術についても知見を深めました。
第7日目には、午前中に浴衣の着付けを通して日本文化を体験し、午後には国立民族学博物館と大阪くらしの今昔館を訪れました。
第9日目には、第2日目のオリエンテーション時に割り当てられた「地球規模課題に対するバイオテクノロジーの貢献」などの課題についてグループごとに発表およびディスカッションが行われました。その後、修了証書が授与されました。
第10日目には、関西国際空港からそれぞれ帰途につきました。