2017年度活動レポート(一般公募コース)第317号
ベトナムの医療従事者が医療安全管理・感染症制御・セキュリティーを学ぶ
帝京大学からの報告
帝京大学アジア国際感染症研究所(ADC研)では、2017年10月16日から10月25日(10日間)、さくらサイエンスプログラムにより、ベトナム国立小児病院(ハノイ)、国立大学第一小児病院(ホーチミン)で医師や看護師として活躍する6名(小児科医3名、看護師2名、研究員1名)を招いて、研修プログラムを実施しました。
研修のテーマは以下のとおりです
1. ADC研教授会での紹介
鈴木和男所長、槇村浩一医療共通教育研究センター教授、槇村浩一教授(医療共通教育研究センター)、松永直久准教授(医学部附属病院感染制御部)、ADC研スタッフ、医学研究科大学院生(ADC研、他)、医学部学生
2.講習会:バイオセーフティ(感染研 棚林先生)、医療安全(高田真二先生)
3.実験室研修:ADC感染症研究室、シミュレーション実技
4.講義:感染症、公衆衛生学、シミュレーション、薬学部
5.医学部附属病院ラウンド:病院長、看護部、感染制御部、中央検査部、薬剤部、患者相談室の視察
6.医学部4年生への来年度公衆衛生学実習ガイダンス:ベトナムでの感染実習
7.学外:ADC研と連携している結核研究所および聖路加国際大学訪問
8.研修修了証授与および歓送会
さくらサイエンスプログラムで来日したベトナム参加者とすごした感想
10月16日(月)、ベトナムのハノイとホーチミンから、さくらサイエンスプログラムに参加する皆さんが帝京大学に到着されました。日本は台風シーズンで、雨が多く、気温も低目。ベトナムは暖かいらしく、到着した時は夏服、素足にサンダルの人もいたので、寒くないのかなと、心配しました。大学内のコンビニへご案内しました。傘を持ってこなかったらしく、一番最初に買ったものは折り畳み傘でした。
10月21日(土)、日本科学未来館の見学に同行しました。この日も雨でした。朝9時頃、宿泊ホテルを出発し、JRとゆりかもめラインでお台場のテレコムセンターへ。土曜日とはいえ、JRの車内は超満員状態。ベトナムの皆さんも日本のラッシュアワーを体験しました。
日本科学未来館では自由見学。昼食は7階のレストランへ。注文の際、英語メニューがあったのでとても便利でした。ベトナムの皆さんは日本のものは問題なく食べることができるので、各自、いろいろなものを食べていたようです。昼食後は、科学未来館のおススメの一つ、6階ドームシアター「9次元からきた男」を鑑賞していました。これも、英語のイヤホンがあるため、内容をよく理解でき、とても楽しんでいました。
さくらサイエンスプログラムのメンバーは、どこに研修に行っても、大変熱心で、多くの質疑応答をし、ベトナムの皆さんの向上心を強く感じました。