2017年度活動レポート(一般公募コース)第307号
インドネシアの学生が農業における先進的環境分析技術を体感
関西学院大学からの報告
11月14日~21日の1週間、インドネシア パジャジャラン大学、ウダヤナ大学より10名の学生を招聘し、関西学院大学(兵庫県・三田市)にて“農業における先進的環境分析技術”をテーマにプログラムを実施しました。
インドネシアにて、農業における科学技術の向上が求められていることを踏まえ、今回のプログラムでは、水を中心とする環境物質の分析、遺伝子の分析、情報処理技術に関する講義・実験を提供しました。今回参加者が体験する分析実験は、いずれも我が国の先端的な科学技術であり、経済成長著しいインドネシアにおいて、これら手法は近い将来導入されるものであり、彼らが帰国後も役立てられることを期待して、プログラムを実施しました。
到着日初日は、夕方からオリエンテーションと本学日本人学生や留学生も交えての歓迎会を開催。本学からウダヤナ大学へ派遣している研修プログラムに参加した日本人学生も多く駆けつけ、再会を喜ぶとともに、プログラム期間中も随所で交流することができました。
期間中、「遺伝子の変異を検出する技術」として、講義の後、組変え食品を検出する実験、人のアルコール解毒能力を調べる実験をグループに分かれて実施し、実験後も本学の学生によりフォローアップのミニ講義が開催されるなど、皆熱心に学んでいました。
本学内での講義・実験にとどまらず、本学近郊にある有馬温泉へ水質調査のフィールドワークに。現地でpH、水温、電気伝導率等を測定し、野外における水質調査方法を学びながら、日本有数の情緒ある温泉地の雰囲気も楽しんでいました。
本学学生のガイドをつとめ、紅葉が美しい京都へ、日本の文化体験も盛り込みました。最終日のプレゼンテーションでは、各日程で学んだことをそれぞれが発表しましたが、皆一様に、充実した滞在だったと話していました。日本、特に本学への留学を希望する招へい者も多く、またぜひ戻って来たいと話してくれました。
今回のプログラムでは、本学の学生も多く関わることができ、両国の学生間にさらに強い友情がうまれました。さくらサイエンスプログラムのご支援に感謝いたします。