2017年度 活動レポート 第297号:福岡工業大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第297号

中国の学生が、最先端科学技術・人材育成プログラムを体験する

福岡工業大学からの報告

福岡工業大学は、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、2017年11月26日~12月4日の9日間、中国南京理工大学と青島科技大学の両校より合計10名の学生を招へいし、研修を実施しました。

今年度のプログラムは、「最先端科学技術の体感と最先端人材育成プログラムの体験」をテーマにし、本学のエレクトロニクス研究所で最新測定設備の見学を行いました。また、ドライビングシュミレーター、3Dイメージ研究所など最先端研究見学の他、工学部電子情報工学科の倪教授による創成型実験(PBL授業)もプログラムに取り入れ、施設などのハード面での充実だけでなく、工業大学である本学の特徴を活かした教育理念や手法の先進性を学ぶことも目的としました。

マイコンキットおよびPCを使用したPBL集中講義では、プログラミング初挑戦の学生も含め、全員が最初に設定された目標に合わせて各自試行錯誤をしながら取組みました。課題解決するために学び、学んだ知識を活用するというスキルを、1日のPBLプロセスを通じてそれぞれ身につけることができたと思います。

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エレクトロニクス研究所にて最先端測定器の操作に挑戦
写真2
ドライビングシュミレーター体験

写真3
倪教授による創成型実験を体験
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プログラミングで課題解決に取り組みました

学外では、北九州市環境ミュージアムで公害克服の歴史を学び、トヨタ自動車工場の視察では中国でも学習するという「トヨタ生産方式」にて作られていく最新の車体を目の当たりにし、圧倒されていた様子でした。

プログラム中は科学技術体験の他、柔道部見学、華道、太宰府天満宮視察等の日本文化にも触れる機会を作り、日中学生交流会等、本学の学生との交流も積極的に行いました。科学技術体験はもちろん、日常の風景や同年代の学生との交流により、学生生活や将来への意識など、様々な面から日本を体感し多くの発見をしました。

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環境ミュージアムでは地域の方々と交流
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大興奮だった柔道部体験

成果発表会では、各自準備したパワーポイントでこの研修で学んだこと、日本で印象的だったことを発表しました。10名の学生はみなハードスケジュールの中力作を準備しており、中にはセリフを一生懸命日本語で覚えてきた学生がいました。

学生からは、

「福岡工業大学の最先端設備とそれを学生が利用できる研究環境が素晴らしい」
「院生だけではなく学部生も進んだ研究をしていることに驚いた」
「日本の清潔さや日本人の秩序は学ぶところが多い」
「PBL授業は初めての体験だったが有効な手法だと思った。そして新しい学びが面白かった」
などの声が聞かれました。

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日本人学生と一緒に華道体験
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成果発表会にて日本での学びを発表

2校の学生は初対面でしたが、皆主旨をよく理解し、協力し合っていました。全行程において積極的に取り組む姿、また自分の感じたことをよく伝えにきてくれたことも印象的でした。何事にも全力で取り組む中国人学生との交流で、本学の学生も大いに刺激を受けたようでした。先方引率者からもこのような充実したプログラムに対し、高い評価と感謝の言葉を頂き、今後も本プログラムの継続的な実施と交流の強化を強く望まれました。3校にとって意義深い短期研修が実施できましたことに改めて感謝申し上げます。

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さくらサイエンスプログラム修了証書と一緒に「また、会いましょう!」