2017年度 活動レポート 第290号:順天堂大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第290号

シンガポール国立大学の学生が日本の高齢社会に対する科学技術を学ぶ

順天堂大学からの報告

順天堂大学国際教養学部は、さくらサイエンスプログラムのご支援で、平成29年12月16日から12月23日までの8日間、シンガポール国立大学(National University of Singapore, NUS)の学生10名及および教員2名((教員1名は自己負担))、計12名を招へいしました。本事業の目的は、日本とシンガポールが直面している高齢社会に対して、日本の医療及び科学技術応用の実情をNUS学生に学んでもらい、シンがポールの高齢化対策に貢献してもらうことです。

フォーラム参加・病院・ラボ訪問

12月18日は順天堂大学順天堂医院の放射線科を見学し、認知症診断に必要な画像検査を見学しました。同日午後は日本未来科学館を訪問し、様々な日本の科学技術に触れました。

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順天堂医院放射線科見学
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日本未来科学館見学
 

12月18日の夜は「第2回持続可能な高齢社会フォーラム2」に参加し、講義を聞きました。

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第2回持続可能な高齢社会フォーラム

12月21日には筑波大学サイバニクス研究センターを訪れ、研究統括の山海嘉之教授の講義を受けました。最先端のロボット研究やパワードスーツ世界初のサイボーグ型ロボット「HAL」に実際にふれ、医療・福祉・介護におけるロボット応用の可能性に興奮していました。

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筑波大学サイバニクス研究センターで山海嘉之教授と共に

科学技術と日本文化

順天堂大学医学部附属病院でのペッパーくん、ホンダのアシモ、日本科学未来館のアンドロイドを見て、日本の人型ロボットの開発と実情に触れました。高齢者施設では、機械式の浴槽を見て日本人の入浴に対する拘りに驚きました。NUS学生の研修成果発表会では、科学技術の中に日本文化の要素、「詳細への注意」があるという発表がありました。乗りやすいように椅子が回転するホンダのシニアカーに感激していました。

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椅子が回転するホンダ・シニアカーに驚く
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「詳細への注意」についてNUS学生の発表
 

学生交流

12月16日から17日に順天堂大学軽井沢セミナーハウスで両校学生の合同合宿を行い、日本とシンガポールの高齢者対策や事情について意見交換を行いました。17日の朝は雪が降り、シンガポールの学生は雪が初体験で非常に喜んでいました。プログラム初頭に合同合宿をすることで、両国の学生の親密感が深まり、プログラムの間、学生間の自主的な交流が進みました。

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順天堂大学軽井沢セミナーハウス
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NUS学生研修成果発表会集合写真
 

NUS学生は日本の高齢社会に対する科学技術と日本文化が学べ、非常に喜んでいました。順天堂大学国際教養学部とNUS人文社会学部は「持続可能な高齢社会」をテーマに共同研究を進めており、本交流で教員と学生から研究について様々なアイディアが出され、共同研究及び学生交流の更なる前進に繋がりました。

今回、交流活動の機会を提供して頂きましたさくらサイエンスプログラムならびに関係者の皆様に深く感謝いたします。