2017年度活動レポート(一般公募コース)第285号
ベトナムの若者がJAISTのマテリアルサイエンス系最先端研究を実習体験
北陸先端科学技術大学院大学からの報告
北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)では、2017年11月2日~11月10日までの9日間、ベトナム社会主義共和国の8機関より計10人(ベトナム国立大学、ハノイ医学大学、科学技術ハノイ大学、ダナンの大学など、教員(2)、研究者(1)、大学院生(1)、大学生(5)、および高校生(1))を、さくらサイエンスプログラムにより招へいし、プログラムを実施しました。
プログラムの目的は、日本の最先端の研究を行っている本学のマテリアルサイエンス系研究室の学生と同等の実習体験をさせる。また、日本文化について情報収集し、文化交流や体験をすることです。
本学3学系の分野別研究室での実習経験や議論を通じて、招へい対象者は今後研究を続けていく上で、日本の最先端科学技術を習得するには、理想的でよい環境であると感じたようです。今回の訪問を通して、招へい対象者の研究に対するきっかけを創出し、本学に進学したい学生には、直接担当教員に相談できる機会がありました。また、教員は共同研究のための機会を見出し、日本とベトナムの研究開発等の関係発展に貢献できると考えることができました。
研究活動
ナノマテリアルテクノロジーセンターにて、電子顕微鏡(JEM-AR200F)を 視察し、本学とベトナムの大学間での最新研究テクノロジー(CNMT)についてセンター長より説明を受けました。Manish Biyani(Nano-Bio機器)特任准教授とDam Hieu Chi准教授(コンピュータ処理の素材)による特別講義を受け、本学内CNMTと工作室を視察した。また、4研究室に分かれて各研究課題の実験に参加し、セミナーまたはプレゼンテーションで研究活動について議論しました。
・高村研究室「早期検出のためのナノバイオセンサ影響の開発」
・村田研究室 「チャージ再結合有機の軽い放出ダイオードの現密度電圧特徴への影響」
・水谷研究室「無機的な素材の光学式での合計頻度分光学」
・Ho研究室「柔軟なロボット工学のシリコンゴム機械的性質の調査」
文化交流活動
日本の伝統的および歴史深い場所である金沢城・兼六園を散策、また21世紀美術館を鑑賞しました。また、最先端科学展示があるサイエンスヒルズこまつを見学、能美市大口町の山菜フェスティバルにも参加して住民との交流も行われました。また能美市内でのホームスティ体験(半日)を通じ、日本の生活や食事を共にし、触れ合う事ができました。
本学滞在の10日間の実習体験により、招へい者が将来は立派な科学者になり、世界とベトナムの科学研究を結ぶ人材となることを期待します。