2017年度 活動レポート 第281号:北陸先端科学技術大学院大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第281号

日印の産業界・学術界での架け橋となるリーダー育成を目指して

北陸先端科学技術大学院大学からの報告

2017年11月19日~11月28日の日程で、インド共和国ビヤニ大学グループ(自治研究所)情報技術学科と科学技術学科より計10人が、さくらサイエンスプログラムで北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)を訪れました。プログラムでは、本学で日本の最先端科学技術を期する研究室視察や異分野研究知識を幅広く学習した他、国際学会にも参加。また、日本文化や芸術鑑賞を通して、日本についての情報収集や文化交流・体験を行いました。

ビヤ二大学グループは、未来ある若者に夢や希望を与え勇気づけ、この学習環境ですばらしい生きる力を維持することを目標としている教育大学で、招へい対象者は情報技術学科と科学技術学科の様々なバックグラウンドを持つ研究者・大学院生・学部生からなるグループです。

今回の訪問は、日本の最先端の科学技術を視察するなど教育研究環境を体験し、日本文化や芸術の理解を深めるとても良い機会となりました。本学3学系の分野別研究室での実習体験や議論を通じて、招へい対象者は今後研究を続けていく上で、日本の最先端科学技術を習得する、理想的な場所と考える人もいたようです。今後はこの経験を生かし、インドに進出している日系企業とも連携し、産業構造や社会の変革を見据えた知的にたくましい人材、日印両国の産業界・学術界での架け橋となるリーダーの育成を目指した協働教育を行うことを目標としていきます。

1日目

関西国際空港からJRで移動し、小松駅に到着しました。当日は宿泊先に23時頃の到着だった為、長旅の疲れですぐ就寝しました。

2日目

高村研究室を挨拶訪問後、本学学長と面談し、来訪の目的を説明しました。その後マテリアルサイエンス学系長と面談、関連研究室へ挨拶訪問しました。午後は大講義室にて、Seminar 「Cool Japan and Hot India」と題して、インドと日本との交流意義を紹介し、理解を深めました。

写真1
学長との面談、記念写真撮影
写真2
Seminar 「Cool Japan and Hot India」の様子

3日目

午前中サイエンスヒルズこまつにて、科学技術の展示について説明を受けました。午後はゆのくにの森にて日本の伝統文化に触れました。

4日目

各自の研究を紹介し、該当研究テーマについて本学研究室を視察して議論しました。

写真3
本学研究室視察訪問

5日目

6名がThe 10th IEEE International Conference on Service-Oriented Computing and Applications (SOCA2017国際学会)(金沢市)に出席し、4名が本学マテリアルサイエンス系研究室においてバイオセンサーに関する実習を行いました。

6日目

前日に引き続き、6名がThe 10th IEEE International Conference on Service-Oriented Computing and Applications (SOCA2017国際学会)に出席し、4名が本学マテリアルサイエンス系研究室においてバイオセンサーに関する実習を行いました。

写真4
マテリアルサイエンス系バイオセンサーに関する実習の様子

7日目

本学オープンキャンパスに参加し、各個人の研究テーマに沿った研究室を訪問し研究開発について意見交換し情報収集すると共に、本学異分野研究の知識学習や母国インド留学生や他国の留学生とも交流しました。

8日目

金沢城、兼六園、武家屋敷散策など、日本文化を体験し、金沢21世紀美術館の観察など日本の文化芸術にも触れ合いました。

9日目

本学研究室を視察訪問し、希望研究室にて各自の研究紹介と該当研究テーマについて議論しました。午後はReporting session and closing reception として、 受入研究室に対し本学訪問における研究技術と日本文化視察の報告を発表し意見交換と情報収集を行いました。

写真5
訪問中の研究成果と日本文化視察の報告を発表

10日目

小松駅からJRで移動し、関西国際空港よりインドDelhi空港に帰国しました。日本での最先端科学技術と文化交流を体験し、有意義な時間を過ごし、思い出深い10日間の滞在を終えました。