2017年度 活動レポート 第276号:香川大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第276号

香川で確立した学際的な生活習慣病の予防・管理戦略の研修

香川大学からの報告

東南アジアのタイ(3名)、ミャンマー(2名)、ブルネイ・ダルサラーム(1名)、ベトナム(2名)、およびマレーシア(2名)から学年・職種の異なる10名が参加して、生活習慣病に関する研修を行いました。

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香川県予防医学協会見学

さらに、香川大学からの講師陣に加えて、同時期に来日していたブルネイ・ダルサラーム大学およびマレーシアのマレーシア・プトラ大学の教員それぞれ1名ずつがオブザーバーとして参加し、極めて多彩なバックグラウンドを持った人材が集う研修となりました。本プログラムの実施内容は以下の通りです。

(1)オリエンテーション(研修プログラム説明および安全管理について)、および日本留学・日本での研究活動の意義と魅力に関する講義

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オリエンテーション

(2)タイ、ミャンマー、ブルネイ・ダルサラーム、ベトナム、およびマレーシア各国の生活習慣病に関する現状と、各参加者の問題意識をカントリーレポートとして報告

(3)日本の生活習慣病の現状講義、チーム香川の取り組み概要、およびチーム香川のチェンマイ大学での展開を紹介、および健診施設の見学

(4)生活習慣病の治療・合併症・リハビリの講義と、リハビリ専門施設の見学、および肥満運動療法の講義

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かがわ総合リハビリテーションセンター見学

(5)香川発の生活習慣病に対する先進的取り組みである希少糖研究に関する講義と、希少糖生産工場の見学、および希少糖普及活動の見学

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希少糖施設見学
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希少糖についての説明

(6)香川発の先進的取り組みであるICT遠隔医療に関する講義

(7)参加者の課題に合わせたプログラムに分かれての研修

(8)Final Presentationとして、研修で得た成果を振り返るとともに、自国での展開の可能性と方法に関する提案を発表

特記すべき事項として、プログラム開始後直ぐに、それぞれの国や機関が直面している生活習慣病に関する課題や問題意識を、カントリーレポートとして発表する機会を持ちましたが、参加者や講師の間で課題・問題に関する共通認識が熟成され、その後の参加者間でのディスカッションをより円滑かつ有効に行うことができたと実感しております。

さらに、研修を担当した講師の先生方にもビデオ映像等を通じて彼らの問題意識を共有してもらい、それが反映できるように工夫を行っていただけました。

最後に行ったFinal Presentationでは、こうした研修の成果がしっかりと反映されており、さらにアジアの参加者から新たなアイデアの提案をいただく等、参加者と受入側の双方にとって極めて充実した研修となったと確信しています。なお、本研修を契機として、これまでの交流がさらに深化するとともに、今回から参加したマレーシア・プトラ大学から、相互の教員の交流が早速開始される等、顕著な波及効果を得ることが出来ました。

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修了フォーラム