2017年度活動レポート(一般公募コース)第254号
台湾・ベトナムの若者との絆の深化に寄与した8日間
工学院大学からの報告
平成29年10月28日から11月4日の8日間、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、台湾・南台科技大学より5名(博士課程4名、学部生1名)、ベトナム・ダナン工科大学より博士課程5名を工学院大学に招へいしました。大学における最先端の研究を知り、大学のシーズ研究と企業のニーズを知ることが主な趣旨として実施しました。
来日後、工学院大学のサポート学生を中心に、招へい学生を日本科学未来館へ案内しました。季節外れの台風が東京を直撃した日に見学に訪れましたが、招へい者も本学のサポート学生もとても興味深く見学をしました。
招へい学生の専門分野と同じ分野の工学院大学の研究室にて、実際の研究シーズの実験や教員、学生とのディスカッションを通して内容の理解を深めました。その研究シーズを11月1日のイベントにて研究室の発表に参加し、企業との対話をしながら企業ニーズを知ることができました。
工学院大学では、11月1日(水)、2日(木)に工学院大学八王子キャンパスで国際会議The 16th International Symposium on Advanced Technology(ISAT-16)を開催しました。
11月2日には、自国でおこなっていた研究成果をポスター形式で発表することができました。この国際会議では、本さくらサイエンスプログラムでの招へい者の他に、中国、アメリカ、ナミビア、フィリピン、台湾、ベトナムなどからの参加者があり、日頃のお互いの研究成果を発表でき、新たな学びが生まれたようでした。
最終日には、日本文化の体験で、国際会議の参加者と一緒に、浅草などを訪れ、日本文化に触れることができ、茶道体験や提灯の絵付などに挑戦し、とても興味深くふれていました。
本プログラムを通して、招へいした南台科技大学・ダナンの学生の学びはもとより、本学でプログラムを支えた学生たちにも大きな刺激となったことは、大きな収穫かと思っております。
短い期間の交流でしたが、異なる国での生活や文化について、お互いに強い興味と良い印象を持ってくれたようです。また、招へい学生のほとんどは博士課程の学生であり、博士号取得後に本学あるいは日本での研究活動にとても良い印象を持ってもらうことができました。
最後になりましたが、それぞれの国の絆の深化に僅かながらでも教育を通して寄与できるチャンスをくださった、さくらサイエンスプログラムに感謝申し上げます。