2017年度活動レポート(一般公募コース)第253号
東南アジア6か国の若手研究者が歯科分野の最先端技術を学ぶ
広島大学からの報告
平成29年11月25日(土)~12月3日(日)、広島大学歯学部では、東南アジア6か国10大学(インドネシア【アイルランガ大学、パジャジャラン大学】、ミャンマー【ヤンゴン歯科医学大学、マンダレー歯科医学大学】、タイ【マヒドン大学、コンケン大学】、ベトナム【ホーチミン市医科薬科大学、ホンバン国際大学】、カンボジア【カンボジア国際大学】、ネパール【チトワン医科大学】)から若手教員10名を迎え、プログラムを行いました。
このたびのプログラムは、若手教員を招聘し、本学で展開している国際的な活動や最先端の研究、日本の歯科系企業等の最先端技術について知っていただき、将来の本学教員との共同研究、本学大学院進学等に向けての基盤づくり、関係づくりを行うことを目的に実施したものです。
11月25日(土)、26日(日)に来日した一行は、オリエンテーション、学部長とのグリーティングの後、11月27日(月)~29日(水)の間、本人が訪問を希望した本学歯学部の各研究室を訪問し、今後のコラボレーション等も視野に入れた、研究に関する意見交換等を行いました。
また、11月27日(月)には、歓迎会を本学カフェテリアにて行いました。
11月29日(水)の午後には、プレゼンテーションセッションを実施し、本学教員や他の参加者に対して、自身の研究内容や自国の歯科医療の現状等に関するプレゼンテーションを行いました。
11月30日(木)は、京都で株式会社モリタの京都工場を視察し、歯科診療用のチェアーや歯科材料・工具等が組み立てられる様子を見学し、また、実習用ロボット等の最先端機器を体験しました。
12月1日(金)は、東京で、株式会社ジーシーのGC Corporate Centerを訪問し、最新の歯科材料、チェアー等機器の見学の後、同センターに併設するカフェ「Kamulier」において、嚥下や咀嚼が困難な方でも楽しめるケーキの試食をしたほか、最新の歯科材料を用いた模擬実習を体験しました。
12月2日(土)には、お台場の日本科学未来館を訪問し、日本が誇る最先端技術に関する展示等を見学しました。
本プログラムへの参加により、広島大学歯学部及び日本の歯学関連の研究や技術の先進性と国際的な教育・研究活動を、一端ながらも十分に理解、体験していただけたものと考えております。また、訪問や見学だけではなく、プレゼンテーションや実習等、参加者たちが主体的に行う活動を多く盛り込み、実りの多いプログラムになったのではないかと考えます。実施後のアンケートでは、全般的に好意的な回答を多数いただき、参加者の多くが大学院生として、あるいは研究者として、また日本、広島大学歯学部に来たいと回答しました。