2017年度 活動レポート 第248号:東京理科大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第248号

タイの大学院生と機能性材料に関する共同研究を実施

東京理科大学からの報告

11月26日~12月16日の21日間、さくらサイエンスプログラムの支援により、タイ・チュラーロンコーン大学およびシーナカリンウィロート大学から教員1名、大学院生5名が東京理科大学理工学部先端化学科湯浅・近藤研究室に滞在し、共同研究を実施しました。

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校舎玄関にて集合写真

本プログラムでは、光触媒および導電性ダイヤモンドなどの機能性材料に関する共同研究活動を実施することを目的としています。光触媒は我が国発の科学技術のひとつであり、またダイヤモンド関連の研究についても我が国の国際的地位は高いため、本交流を通してこれらの機能性材料研究をはじめとする最先端研究に触れることにより、日本での活動に対する意欲が高まり、日泰間の科学技術交流を担う人材となってもらうことも目的としました。

来校初日には、シーナカリンウィロート大学のWeena Siangproh先生により、電気化学的手法を駆使した生体や環境中からの微量物質計測に関する特別講演をしていただきました。その後に行われた研究室メンバーを交えた歓迎会は盛会となり、大いに懇親を深めることができ、人的交流の面でもよいスタートとなりました。

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Siangproh先生による特別講演

翌日からは金属ナノ粒子修飾ダイヤモンド電極を用いた水溶液中有機物の高感度検出に関するテーマを中心に、共同実験を開始しました。招へいグループの電気化学分析に関する知識や技術と、本学での機能材料作製技術とを組み合わせた研究テーマとして、事前に内容や計画についてディスカッションをしていたため、期間中の共同研究を効果的に進めることができました。

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実験室での活動の様子

また、プログラム期間中の12月1日〜3日には、本学葛飾キャンパスにて開催された国際光触媒シンポジウム(Photocatalysis 2 & SIEMME'23)に参加し、光触媒に関する材料や関連応用技術に関する講演を聴講しました。12月5日には、科学技術館、浅草、東京スカイツリーを観光し、日本の技術や文化に触れる体験をしました。

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浅草にて

帰国前の最終日に、研究室メンバーとともに共同研究の成果報告会を行いました。3週間の共同実験で得られた新規データについて発表してもらい、その内容について活発な議論が行われました。今後も引き続き共同研究に取り組むことを確認し、その展望についても議論することができました。

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成果報告会の様子

本プログラムで招へいした大学院生は全て博士課程の学生であり、研究室の環境に慣れてくると、活発に議論しながら集中して研究に取り組む姿が印象的でした。本学の学生にとってもよい刺激になったものと思います。

Siangproh先生は国際的にも評価の高い若手女性研究者です。また、今回招へいした大学院生5名のうち4名は女性でした。女性が研究者としていきいきと活動している様子は、特に本学女子学生にとって、よいお手本になったものと思います。このような素晴らしい機会を与えていただきました、さくらサイエンスプログラムに深く感謝いたします。

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空港にて