2017年度活動レポート(一般公募コース)第244号
中国科学院との交流をより深めた共同研究プログラム
東京理科大学からの報告
11月29日〜12月19日までの3週間、さくらサイエンスプログラムの支援により、中国科学院から教員2名、博士課程学生4名が東京理科大学野田キャンパスにある光触媒国際研究センターに滞在して共同研究を行いました。
本招へいプログラムはさくらサイエンスプログラムの「共同研究コース」ということで、共同研究を通じて双方が持つ研究ノウハウを教え合うことを目的としました。また、日本の最先端の科学技術や文化に参加者が触れる機会を積極的に提供し、その素晴らしさを実感してもらうことも目指しました。
プログラム序盤に本学葛飾キャンパスに出向き、我々が主催した光触媒国際シンポジウム(12月1日〜3日)に参加していただきました。江雷教授には基調講演を、田野准教授にはポスター発表をしていただきました。また、博士課程学生の张飞龙さん, 刘芸さん, 张振さんにはポスター発表をしていただきましたが、张振さんについては若手ポスター賞を受賞する栄誉に輝きました。なお、本シンポジウムには、前回のさくらサイエンスプログラムで招へいした学生も参加しており、再会を喜び合う一幕もありました。
学会終了後、共同研究を開始いたしました。共同研究が始まると中国科学院の学生は、普段使用しない実験装置の操作にはじめは緊張の色がうかがえました。しかし、本学学生の協力の下、次第に慣れてくると新しい経験を楽しんでいる様子でした。また、我々がこれまで気にとめなかった点について、いくつか指摘をしてきました。そのため、我々にとっても学ぶことが多かったです。
研究活動以外では、本学学生らを交えた昼食会を開催し、忌憚のない会話を通じて親睦を深めました。週末を利用して都内観光旅行にも出かけました。日本科学未来館を見学し、日本の最先端の科学技術に触れていただきました。また、お台場クルージングや浅草寺、東京スカイツリーの見学を通じて、東京の魅力を感じてもらうことができました。
今回のプログラムを通じて、世界最高峰の研究機関の一つである中国科学院との交流をより深めることができたことは、我々にとって大きな財産となりました。このような機会を作っていただきました、さくらサイエンスプログラムに深く感謝いたします。