2017年度 活動レポート 第243号:東京理科大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第243号

共同研究のきっかけとなった日中交流プログラム

東京理科大学からの報告

11月の秋空が広がる中、11月19日から12月9日までの日程で中国の中国科学院・物理研究所から大学院生3名と引率の教員1名がさくらサイエンスプログラムの支援を受け、東京理科大学に来てくれました。

写真1
はじめのオリエンテーションでの自己紹介

本学および中国科学院の教員らは古くから交流があり、特に引率教員のMeng先生はかつて本学学長・藤嶋昭先生の下で研究を行っていました。今回、さくらサクラサイエンスプランの支援により、Meng先生に加えてその教え子たちとも交流を開始することができました。期間中は様々なお話をするなど、楽しい交流の機会をもつことができました。

写真2
日中メンバー間の名前を覚えるために、オリエンテーションでマシュマロ・チャレンジゲーム
(パスタを使ってタワーを作り、高さを競うゲーム)を行っている様子

今回の訪問では、日本発の技術である光触媒について理解を深めるために、光触媒国際研究センターを見学してもらいましたが、最先端の光触媒研究についての内容やセンター内の設備、展示物に大きな関心を寄せている様子が伺え嬉しく思いました。またこの日は韓国などからも来客があり、学生達と一緒にセンター内を見学してもらいましたが、光触媒に対する関心の高さが伺えました。

写真3
日本科学未来館で記念撮影

また、日本の科学技術について知ってもらうために日本科学未来館に見学に行きました。日本科学未来館では、地球の様子を知ることができるディスプレイ、自立ロボット、アンドロイド、光合成装置、未来逆算思考デモ、ニュートリノ体験コーナーなど、様々な最新技術を体感し企画を楽しみました。

写真4
日中の学生間の交流

また、日中の学生間の交流を深めるために、日本の観光地を案内しました。このような企画を通して日本のことを知ってもらうだけでなく、日本の学生と一緒に行動を共にしていくうちに、とても親しくなり、打ち解けあった雰囲気を作ることができました。

写真5
来年の中国での再開を約束

今回の交流により、研究面でも共同研究の良いきっかけができました。中国科学院のグループは光電極に関する最先端の研究を進めており、本学の光触媒研究と交流をもつことで、お互いの研究がさらに進展するきっかけになりました。今回の交流後も継続的に研究のディスカッションを続けることを約束しました。

交流最終日は別れを惜しみつつフェアウェルパーティーを開催しました。この交流が覚めないうちに、また、継続性をもたせるためにも、今度は、日本の学生を中国へ送り出そうと企画しております。

このような交流のきっかけを作っていただいた、さくらサイエンスプログラムに感謝いたします。