2017年度活動レポート(一般公募コース)第235号
タイ・タマサート大学シリントーン国際工学部(SIIT)との交流
東京都市大学からの報告
実施概要
2017年10月23日から31日の9日間にわたり、タイ・タマサート大学シリントーン国際工学部(SIIT)の学生15名と引率の教員1名を招へいしました。
SIITとの間では、すでに数回のさくらサイエンスプログラムの実績がありますが、いずれも参加学生のこのプログラムに対する評価が高く、SIIT側で今回のプログラムへの参加募集をかけたところ、86名の応募があったとのことです。
そのなかから、特に優秀な学生が選抜され、都市工学(CE)分野4名、情報処理・通信(ICT)分野11名の学生が来日しました。学生の所属学科は、Civil Engineeringから4名、Computer Engineeringから5名、Electronics and Communication Engineeringから3名、Information Technologyから3名でした。
このプログラムではCE分野、ICT分野の最先端技術に興味を持つ学生を、本学工学部の機械システム工学科、医用工学科、知識工学部の情報科学科の研究室で受け入れ、それぞれの研究室での活動を通じて先端的な研究分野に触れると共に、研究室に所属する日本人学生との交流を図る活動を行いました。
来日予定日には台風21号が日本列島に接近、上陸したため、一行はタイを出発したもののマニラで足止めを余儀なくされるというハプニングが発生し、10日間のプログラムを一日短縮せざるを得なくなりましたが、何とか無事実施することができました。
初日のガイダンス
プログラムは初日にまずオリエンテーションを行いました。その中でまず大学の概要について、さくらサイエンスプログラムの概要と目的について、実施するプログラムの内容についての説明があり、次にキャンパスツアーを行って主要な施設を見学しました。その後各研究室の指導教員とサポートする学生が自己紹介を行ったのち、SIITの学生は各研究室に分かれて活動を開始しました。
研究室でのPBLと学生間の交流
台風の影響で研究室での活動期間は3日半に短縮となってしまいましたが、この間に各研究室が用意したプログラムに沿って各専門分野に関するPBLが行われました。この活動を通じ、参加した学生と指導教員や研究室所属学生との間には密なやりとりが行われ、技術的なディスカッションのみならず、文化、食、あるいは学生生活など、様々な情報交換が行われました。
成果発表会と修了式
最終日にはポスターセッションによる成果発表会を行いました。発表会ではまずポスターの前でショートプレゼンテーションを行い、次に参加者によりディスカッションを行う形式でしたが、どちらも非常に良い出来であり、SIITのレベルの高さを感じさせました。
また、修了式のために会場を訪れた三木千壽学長が、ポスターに立ち寄って質問する予定外のハプニングもあり、和やかながら充実した時間が流れました。
ポスターセッションの後は修了式が行われ、三木学長から参加者ひとりひとりに修了証が手渡され、すべてのプログラムは終了しました。