2017年度活動レポート(一般公募コース)第199号
目指せ、アジア圏のレジリエンス・サイエンスリーダー!
香川大学からの報告
香川大学は、2017年11月6日から15日までインドネシアのバンドン工科大学から9名の学生と研究者を招き、レジリエンス・サイエンスリーダー養成を目指したリスク評価手法と減災対策を学ぶ研修を実施いたしました。
本交流の趣旨は、想定外の事態に対して地域社会の継続を目標に、危機を分析・評価し、適切にマネジメント(計画・実践)できる高度な対応能力を有する人材(レジリエンスサイエンスリーダー)の養成を目的としたものです。
レジリエンスサイエンス(減災科学)とは、地震や津波等の被害の原因事象ではなく、被害による機能停止といった結果事象に目を向けるための新しい学術分野です。
研修では、香川県行政の防災施設見学や坂出市の松山小学校で開催された地域防災訓練への参加、最新の知見に基づく地震・津波シミュレーション研究や地震津波観測監視システムである海底観測網に関する講義、ローテク・ハイテク防災対策技術実習、危機管理学講義、学生交流等を行いました。
インドネシアは、日本と同様に地震・津波のリスクが高く、2004年に発生したスマトラ沖地震では甚大な被害が発生しました。研修生は、日本における防災対策技術やソフト対策の取組みを学習するとともに、香川県防災センターや香川県庁災害対策室、阪神淡路大震災の教訓継承施設を訪れました。
研修生からは、時事にあったテーマで防災に関するローテクから最先端研究を学ぶことができ、大変有意義だったと感想を得ました。
今後、さらに双方の交流を深め、アジア圏におけるレジリエンス・サイエンスリーダー養成を目指します。