2017年度活動レポート(一般公募コース)第195号
ミャンマーの水産業を支える若手研究者を育成する
東京海洋大学からの報告
東京海洋大学では、さくらサイエンスプログラムによるご支援により、東南アジア有数の水産国ミャンマーから4つの組織(ヤンゴン大学、モーラミャイン大学、ミャンマー海事大学、農業・牧畜・灌漑省水産局)の教員2名、研究者1名、大学院生1名を招へいし、2017年10月23日(月)から10月31日(火)の日程で科学技術体験コースを実施しました。
本コースは3年間の計画で、今回はその第2年目となります。招へいの目的は、ミャンマーの水産業を高度な科学的立場から支えることのできる若手研究者の持続的な育成に貢献することであり、そのために、東京海洋大学がこれまでに構築した以上4つの組織との国際交流協定を基盤として、本コースを実施しています。
初日
参加者は早朝ヤンゴンを出発し、夜羽田空港に到着しました。夜遅い到着のため、出迎えの本学教員と共にそのままホテルに向かいました。
2日目
午前中は東京海洋大学品川キャンパスにてオリエンテーションを行いました。午後は東京港に停泊する本学の付属練習船海鷹丸(1886t)を見学し、レクチャーを受けました。
3日目
日本水産(株)八王子総合工場を訪問し、工場の方から概要の説明をうけた後、水産物その他の食品工場の見学を行い、レクチャーを受けました。午後はお台場へ行き日本科学未来館の見学を行いました。
4日目
東京港に停泊中の本学付属練習船神鷹丸(986t)と越中島キャンパスを訪問しました。越中島キャンパスでは、ミャンマーより現在来日している大学院生による研究内容のプレゼンテーションを聞き議論を行った後、構内の重要文化財明治丸なども訪問しました。
5日目
日帰りで千葉県館山市へ出かけました。本学の水圏科学フィールド研究教育センター館山ステーションにて海水魚の養殖などの研究・実習設備を見学しながらレクチャーを受けました。
6日目、7日目
土日のため公式行事はなく、本学のミャンマー人留学生他と都内や鎌倉や牛久大仏に出かけました。
8日目
品川キャンパスにて海洋生物に関するレクチャーなどを受けるとともに水理模型や養殖魚の飼育施設を見学し、学部3年生の学生実験も見学しました。最後にアンケート記入、報告会、今後の交流などの意見交換、国費留学生制度の説明などを行いました。
9日目
ホテルから成田空港へ向かい、午前の直行便にてヤンゴンへ向け出発しました。 東京海洋大学とミャンマーとの交流活動は、さくらサイエンスプログラムなどの種々外部資金を活用して行われています。本プランは、最近の同国からの2名の国費留学生の来日に繋がりました。
本コースは次年度が最終年度となりますが、ミャンマーの若手水産学研究者の更なる日本留学に繋がることを期待しています。