2017年度 活動レポート 第187号:群馬大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第187号

マレーシアの学生が、群馬大学での先端研究と教育を実体験

群馬大学からの報告

平成29年9月10日(日)から9月16日(土)まで、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、マレーシア マラッカ科学技術大学から6名の学生と2名の教員が来日しました。

1週間程度という短い期間の滞在でしたが、本学の最先端エネルギー変換技術に関する研究・教育を実体験から学んでもらい、本学での学びについて興味を持ってもらうことを目的としました。さらに近い将来、再来日してもらえるよう切っ掛け作りとして、日本人学生との交流も重視しました。

初日は桐生キャンパスに到着後、本学、知能機械創製部門部門長との挨拶を行いました。その後、本学科に所属する11研究室の見学を行いました。

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研究室見学の一コマ

研究室見学では研究紹介の説明を熱心に聞く姿がみられました。特に質疑の時間では招へいした学生から数多くの質問がなされていたのが印象的でした。

ウェルカムパーティーでは、積極的に研究室の学生との交流を深めようとする姿がみられました。研究室で行った伝熱工学に関する基礎実験では、初めて使う実験装置に戸惑いながらも、学生間で相談しながら実験を取り組んでいました。

また、自国の座学授業で学習した内容について実験を行いましたが、なぜそうなるのか?という疑問に学生間で自発的に議論しだす場面もありました。

また学生間の学術的な交流を目的として、双方の学生から英語による研究発表会を行いました。質疑では的をついた質問が学生からなされるなど、非常に活発なデスカッションを行えたと思っています。また、英語に不慣れな研究室の学生からも質問がなされたことに驚きを覚えました。

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英語による研究発表会の一コマ
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英語による研究発表会の一コマ2

群馬県内の企業見学として、(株)SUBARU矢島工場に伺いました。(株)SUBARUの沿革から自動車の組み立て工程などの概要説明の後、工場内のオートメーション化された製造ラインや手作業による部品組み立てラインを見学しました。また、同時に完成車検査等の品質管理について説明を受け、その厳密さに学生たちは驚いていました。

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群馬県内企業見学

さらに、アイサイトの説明ではその仕組みを熱心に聞く姿がみられ、日本の最先端技術に関心を持ったようでした。

日本文化体験として、日本の名湯「草津温泉」へ1泊で研修旅行に行きました。現地では、温泉地ということもあり、女子学生から「浴衣を着たい」と要望がありました。そこで、浴衣を着て湯畑など温泉街を散策し、湯もみ体験も行いました。1泊という短い期間でしたが、日本文化を知る良い機会になったと思っています。

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日本文化体験@草津温泉

今回のプログラムで招へいした学生からのアンケート結果をみると、全ての学生から非常に素晴らしいプログラムであると回答を頂いています。

一部分ではありますが本学で行われている研究、教育について自分自身でふれたことで、近い将来、日本で学びたいという多くの意見もありました。その根拠として、本学に留学するためにはどのようにすればよいのか? 留学するための支援をうけるためにはどのようにすればよいのか?など招へいした学生から問い合わせも頂いております。

学術交流を通してアジア圏などの優秀な若者を来日させるよい機会として、今後もさくらサイエンスプログラムが継続させることを強く望みます。

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集合写真