2017年度活動レポート(一般公募コース)第185号
インドネシアの学生が、土木分野の先進研究と技術を学ぶ
愛媛大学からの報告
愛媛大学工学部では、さくらサイエンスプログラムによる助成を受け、2017年10月31日(火)から11月9日(木)の日程で、昨年度に引き続きインドネシアのガジャマダ大学とバンドン工科大学から土木工学を学ぶ大学院生を5名ずつ、計10名受け入れました。
テーマは、「社会インフラを支えるシビルエンジニアリングの先端研究・技術を学ぶ」です。
本プログラムでは、参加した学生が、①土木分野の先進研究を学ぶだけでなく、インフラ施設を訪問し、わが国の最先端技術に関する知識を習得すること、②土木工学の専門分野の研究室に所属し、各自の研究内容について教員・学生と交流し、議論を深めること、を目的としました。
10月31日、工学部国際連携委員が松山空港に行き、インドネシア人学生を受け入れました。
翌日午前中にオリエンテーションを行い、午後は関連分野の研究室に配属され研究テーマに関する打合せを行いました。研究室の配属先は下記6分野です。 ①構造工学分野、②地盤工学分野、③水理工学分野、④都市計画分野、⑤環境工学分野、⑥防災工学分野
所属研究室では、文献調査や室内試験、数値解析を日本人学生と行い、日本の土木工学分野の研究内容についての知識を得ました。
11月3日の文化の日には、日本人学生数名の先導で松山城、道後公園、道後温泉などを訪れ松山の歴史に触れるツアーを行いました。先導した日本人学生は、今年の9月にガジャマダ大学とバンドン工科大学に1ヶ月間留学した学生で、インドネシア滞在中に今回さくらサイエンスプログラムに参加する学生と知り合っており、松山での再会を喜ぶとともに、更なる友好を深めたようです。
7日は、本州四国連絡高速道路(株)のご協力で来島海峡大橋を見学し、橋脚の塔頂(水面から約180m)に登ることができました。一般開放している企画ではないので、参加者にとって貴重な経験になったと思います。
上記のプログラムに加えて、井関農機工場見学や、本学特別開講の日本語クラスも受講しました。日本の先端技術や言語・文化に直接触れることができ、大変喜んでいました。
さくらサイエンスプログラムによるインドネシア人学生の受入れは昨年度に引き続き、今回が2度目になります。今回の採択により、ガジャマダ大学およびバンドン工科大学との関係がさらに深まりました。
本事業を含めた本学短期招へいプログラムを通して、愛媛大学に大学院生として入学する学生も出てきました。
来年度も本プログラムを継続して行い、さらなる正規留学生を獲得し、愛媛大学・日本のグローバル化に貢献したいと思います。最後にさくらサイエンスプログラムならびに関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。