2017年度 活動レポート 第173号:横浜国立大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第173号

日本留学と共同研究の活動展開の布石となった日中交流

横浜国立大学からの報告

横浜国立大学は2017年10月15日から24日までの10日間、中国の同済大学、中山大学、対外経済貿易大学、山西大学、北京科技大学の5つの協定校から10名の優秀な大学生および大学院生を招へいし、さくらサイエンスプログラムのご支援によりプログラムを実施しました。

招へい学生らは本学の人工知能理論と応用分野、経済データと政策構造分析分野、都市交通・都市計画分野、高分子化学分野などそれぞれの研究グループに配属され、各分野で活躍する教員の指導を受けたり、研究室のゼミナールに参加したりしました。また逆に招へい学生が出身大学での自らの研究を紹介するなどして、研究交流活動を活発に行いました。

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横浜国大キャンパスでの集合写真
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学長招待のパーティで歌を披露
(北京科技大と中山大学の学生)

当プログラムでは本学での研究交流活動のほかに、日本のトップ企業の研究所や科学館への訪問・見学も行いました。神奈川県厚木の富士通研究所は、訪問した10月20日には秋も深まり木々が一段と色鮮やかに美しく紅葉しており、招へい学生らも日本の紅葉に感動した様子でした。この研究所では、現在・未来の社会課題を解決するため、常にグローバルな視野で最先端テクノロジーの研究開発を推進し続けています。先端材料、次世代素子、コンピュータネットワーク、ICTシステムの研究開発の先行研究成果の展示は、招へい学生らの好奇心と関心を高めたようで、次から次へと質問をしていました。

このほかにも、東芝未来科学館では新エネルギー技術や先進的な半導体メモリ技術の展示に大変興味を示していました。そして三菱みなとみらい技術館では、日本の宇宙航空技術の展示ブースで実際のシミュレーションを体験するなどして、日本の先端科学技術に対する理解を深めました。

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研究室での交流
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招聘学生による研究発表

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東芝未来科学館見学(川崎)
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富士通研究所見学(厚木)

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日本文化研修(鎌倉)

また、休日を利用し日本文化研修として古都鎌倉と江之島を訪れました。長い歴史を持つ建長寺では13世紀から続く日中の文化交流の歴史を学びました。鎌倉を代表する鶴岡八幡宮では、神前結婚式に遭遇し、招へい学生らは日本の伝統的な婚礼の儀式に大変興味を持った様子でした。高徳院では大仏の大きさに圧倒されながら、記念に集合写真を撮影しました。天候不良のため、あいにく江之島から富士山を望むことはできませんでしたが、日本の漫画やアニメの影響を受けた招へい学生らは、アニメのシーンに登場するロケーションを探したり、記念写真を撮影したりして楽しいひと時を過ごしました。

あっという間にプログラム最終日となってしまいましたが、研修発表会では招へい学生がそれぞれの研修成果を発表しました。また、各自大学に戻ってから自らの大学でも当プログラムの成果を発表するとのことでした。プログラムを終えて招へい学生からは、本学教員への謝辞や、研究のためまた日本および本学を訪れたいという声が聞かれました。この度は当プログラムに対して多大なご支援を賜りまして、誠にありがとうございました。

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修了証書の授与