2017年度 活動レポート 第165号:リモート・センシング技術センター

2017年度活動レポート(一般公募コース)第165号

アジア10カ国の農業分野職員が日本再訪を誓った研修プログラム

リモート・センシング技術センターからの報告

2017年10月16日~10月25日、リモート・センシング技術センター(RESTEC)では、昨年に引き続きカンボジア、フィリピン、インドネシア、ラオス、マレーシア、タイ、シンガポールから、また本年新たにインドを加え8カ国13名の国家機関で働く農業分野の職員を招へいし、衛星データを用いたリモート・センシングの基礎から専門分野の実習を拡充し、さらなる研修の充実を図りました。

1日目 到着
2日目 オリエンテーション
都内→埼玉移動
JAXA施設見学(埼玉県鳩山町)
3日目 リモート・センシング講座(JAXA地球観測センター(鳩山町))
西吉見南部土地改良区事務所灌漑施設見学(埼玉県吉見町)
日本文化体験(和紙紙漉き体験(埼玉県ときがわ町))
4日目 農業におけるドローンの活用(立正大学(熊谷市))
埼玉県農業大学校施設見学(熊谷市)
日立基礎研究センター見学(鳩山町)
5日目 リモート・センシング講座(東京電機大学(鳩山町))
地元自治体首長を交えての日本歴史・文化体験(埼玉県鳩山町)
6日目 JAXA施設見学(つくば市)、日本科学未来館見学(東京都)
7日目 休息日
8日目 リモート・センシング講座・実習(RESTEC本社(東京都))
9日目 リモート・センシング講座・実習(RESTEC本社(東京都))
クロージング・フェアウェルパーティー(RESTEC本社(東京都))
10日目 帰国

優秀な招へい者のスキルアップ(キャパシティ・ビルディング)プログラムとして、日本のリモート・センシング技術の一翼を担っているRESTECの強みを発揮し、産・官・学・地域連携で構築しているネットワークを活用した科学技術交流と共に、地元鳩山町、埼玉県比企郡そして日本に興味を持ってもらうことも目的の一つでありました。

具体的には、東京電機大学でのリモート・センシング講座、RESTECでのリモート・センシング解析実習の開講及び農業関連施設の見学を実施した一方、日本文化・産業現場等での視察として、鳩山町に有る茶室において、地元の方々に加え鳩山町町長を交えたお茶会および交流会、地元の世界文化遺産である手漉き和紙の紙漉き体験といった、異分野・異文化交流も実施しました。

結果として招へい者が宇宙技術を用いた農業情報の作成技術を習得されたことと共に、日本への再訪希望等、プログラム終了時のアンケート結果やヒヤリングから明らかになりました。

招へい者の声をRESTEC全体が共有し、さらなるプログラムの充実を図り、もってアジアのリモート・センシング技術の発展、人材育成に寄与して参ります。

さくらサイエンスプログラムの多大なるご支援を賜りましたこと、また関係各位のご理解、ご協力に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

写真1
JAXA地球観測センター見学
写真2
写真3

灌漑施設を利用した田畑の説明・見学

写真4
RESTEC本社でのリモート・センシング解析実習
写真5
東京電機大学でのリモート・センシング講座

写真6
写真7

お茶室でのお茶会

写真8
写真9

JAXAつくば宇宙センター見学

写真10
日本科学未来館見学
写真11
理事長から修了証書授与