2017年度活動レポート(一般公募コース)第164号
ハノイ工科大学の学生と共同研究活動を実施
長岡技術科学大学からの報告
長岡技術科学大学では、ハノイ工科大学より学生3名、教員1名を招へいし、2017年10月11日から10月20日までの間に共同研究活動を実施しました。
ハノイ工科大学とは、パルス通電焼結を応用した様々な材料の焼結体作製の共同研究を実施しており、これまでに透光性Al2O3の焼結に関して検討を進めています。
今回の交流では、透光性酸化物セラミックスとして市販のMgAl2O4の焼結を行うとともに合成したMgAl2O4や金属粒子分散セラミックスコンポジット、硫化物半導体、炭化物粒子分散鉄鋼材料のパルス通電焼結実験を行いました。
実験内容は、パルス通電焼結装置で各種材料の焼結体を作製し、試料加工、X線回折による相同定、光学顕微鏡や電子顕微鏡による組織観察を行いました。本件は、引き続き、ハノイ工科大学と本学の共同研究として、両大学での研究が実施される予定です。
また、実験の空き時間を利用して、大学内の見学に加え、本学機械創造工学専攻武田雅敏教授のご厚意で、熱電材料の評価システムなどの研究室見学も実施しました。
さらに、パルス通電焼結装置の開発、製造、販売を実施しているSinterLand社のご厚意で、工場見学を実施しました。1時間程度にわたり、装置の製造現場から組立、各種出荷前試験、委託処理施設など、事細かに説明してくださいました。
滞在中は、研究室の学生とも交流し、休日には市内視察にも出かけました。ベトナムとは異なる日本の文化、ベトナムの大学とは異なる日本の大学における研究室の運営や雰囲気は、彼らにとって少なからず刺激になったものと思います。