2017年度活動レポート(一般公募コース)第161号
青年たちの対話プラットフォームを構築する、日中科学技術交流
創価大学国際課からの報告
2017年8月22日~29日、創価大学ではさくらサイエンスプログラムにより、清華大学の理工系の学生10名(学部5名、大学院5名)を迎えてプログラムを実施しました。
このプログラムでは「科学技術の学習を通し、青年たちの対話プラットフォームを構築」とのテーマで、実験や見学の合間にも日本人学生や創価大学で学ぶ外国人留学生との交流の場を提供し、お互いに触発し合いながら学んでいけるプログラムを目指しました。
理工学部での実験・講義・ラボ訪問
情報、生命、環境等の各分野の教員から研究内容や成果を紹介してもらい、質疑応答を行いました。また実験として「こしひかり鑑定」を日本人学生と共同で行いました。
日本電子株式会社、株式会社フジタ見学
清華大学の材料学科にある顕微鏡の多くが、この日本電子製品であり、普段自分たちが実験に使う顕微鏡の歴史や製造の課程、最新モデル等を見学でき学生たちも興味深々でした。
(株)フジタで、自然を守りながら人間の生活を向上させる精神と技術を見学し、学生たちからも「何のために学ぶのかとういこと、また自分の専門だけに偏るのではなく全体的な知識を融合させていく必要性等、大事なことを教えてもらった」との感想がありました。
株式会社フジタ見学
防災館見学
災害先進国の日本が災害、防災にどう取り組んでいるのか、実際に地震体験などを行いながら見学しました。
日本文化体験授業
創価大学にある和室で、中国から伝わった呉服が日本でどのように進化してきたのか、日本人にとって着物、浴衣はどんな意義があるのか学びました。また実際に自分の好きな浴衣を試着して盆踊りを踊りました。
閉講式・歓送会
創価大学の理事長・田代康則、学長・馬場善久も参加し、閉講式を行いました。学生たちは日本での感想や今後の決意を述べました。また今回の研修に参加してくれた日本人学生も招待し、皆で交流しながら次回の再会を約束しあっていました。
清華大学学生の感想
◆「日本、そして創価大学での研修で、世界観、価値観が大きく変わりました。積極的な日本人学生の姿から、対話から生まれる新しい価値を知り、対話する勇気をもらいました」
◆「日本人の技術者たちの姿から、技術を学ぶだけでなく、どのような思考、精神を持って生きていくのか考える機会になりました」
◆「日中両国は歴史の交流が深い一衣帯水の国なのだと改めて認識しました。日本が様々な問題に智慧を出して前進している姿を見て、日中両国の対話を更に強め、お互いに世界レベルの問題に向かっていくことが重要です。今回縁した日本の友人たちとの友好も大事にしていきたいです」
この場を借りて、このような貴重な機会を下さったさくらサイエンスプログラムに、改めて御礼申し上げます。