2017年度活動レポート(一般公募コース)第159号
マレーシアの学生・研究者とのマテリアルサイエンス分野での研究交流
北陸先端科学技術大学院大学からの報告
2017年11月1日から11月10日までの10日間の日程で、マレーシア工科大学(UTM)のマレーシア日本国際工科院(MJIIT)から学生5名、研究者1名が本学を訪れて共同研究を実施しました。
本交流の趣旨はマレーシアの環境問題解決のためのマテリアル開発を核に、国際共著論文成果に繋がる新たなプロジェクトを創出する機会を得ることで、共同研究による大学間連携を強化するとともに、マレーシアからの参加学生が日本の大学院に進学する機会を提供することを目的としています。なお、本交流の紹介が11/8の北國新聞朝刊に掲載されました。
一行は11月1日夜に小松空港に到着し、本学学生が出迎えました。翌日、事務手続きや受入教員との面会を済ませた後、滞在中に行う予定の実験についてディスカッションや指導を受けました。学生は多くの測定サンプルを持参しており、本学との共同研究への意気込みを感じました。
日本文化を体験
訪問した6名の学生・研究者とおよび本学学生がお互いをよく知るために、11月3日(祝)を利用して金沢を訪問しました。日本文化を感じることができる、ひがし茶屋街で金箔の箔貼り体験を行いました。6名とも、見事な仕上がりの作品を作ることができました。兼六園にも立ち寄りました。
作成したサンプルの各種分析実験
11月4日から11月8日までの5日間は各自が持ち込んだ研究サンプルの分析実験を実施しました。全員、環境浄化に関連する研究サンプルを事前にマレーシアで作成して持参しており、各自の研究目的に沿って透過型電子顕微鏡や光電子分光(XPS)装置などでキャラクタリゼーションを行いました。北陸先端大には、高分解の電子顕微鏡をはじめとする様々な先端装置が多数導入されており、これらの装置を活用して研究を進めました。協力いただいた関係者に御礼申し上げます。
成果報告会
11月8日午後は得られたデータをまとめた成果報告会を行いました。6名の学生・研究者が各15分ずつ発表を行い、その後質疑応答、今後の計画について本学教員・学生と議論しました。データの解析は限られた時間しかありませんでしたが、各自のプレゼンは見事にまとまっていました。6名の学生・研究者は発表を終えて全員ほっとした表情でした。
フェアウェルパーティ
11月8日夕方に関係者を交えてフェアウェルパーティを行いました。塚原学系長からの歓迎の挨拶から始まり、お寿司やおはぎを食べながら、プログラムをサポートした本学教員・学生らとにぎやかに交流が進められました。最後に6名の学生・研究者を代表して、Nurfatehahさんから御礼の挨拶がありました。
日本科学未来館の訪問
11月9日は金沢から東京まで開通した北陸新幹線で東京まで移動し、日本が誇る先端科学技術をより広く深く知るために、日本科学未来館を訪問しました。本学からも教員が同行し、訪問のサポートおよび内容の説明を行いました。
11月10日、フライトまでの時間に得られたデータやプレゼン資料のバックアップ、日本のお菓子・グッズをお土産として買い集め、無事に帰国しました。
本プログラムをサポートいただいた、さくらサイエンスプログラムに御礼申し上げます。