2017年度 活動レポート 第148号:広島大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第148号

インドネシアの若手研究者が、日本のリハビリテーションを学ぶ

広島大学からの報告

平成29年10月21日(土)~10月29日(日)、広島大学病院リハビリテーション科では、インドネシアのアイルランガ大学から教員1名、若手研究者5名の計6名を迎えました。

このたびのプログラムは、招へい者が日本の急性期、回復期およびスポーツリハビリテーションなどを学ぶことで見聞を広め、自国のリハビリテーションの発展に活かすことを目的としたものです。

<10月21日(土)>

日本到着。国立スポーツ医科学センターに見学に行きました。規模の大きさ、先端技術を駆使したサポート体制にとても驚かれていました。

写真1
国立スポーツ医科学センター見学(赤羽,東京)

<10月23日(月)>

広島での研修初日。広島大学リハビリテーション科の木村浩彰教授によるオリエンテーションの後、リハビリテーション科全体の見学を行い、午後は、広島平和記念公園及び資料館を訪れました。

写真2
当院リハビリテーション科施設見学
(左から2番目 木村浩彰教授)
写真3
広島平和記念公園訪問

<10月24日(火)>

午前は、ICUでの診療見学やロボットスーツ(HAL)の体験、および見学などを行っていただきました。ICUでの人工呼吸患者への離床練習に驚かれていました。またロボットスーツにとても興味を持っていただきました。夜はWelcome partyを開催し、院内外スタッフと交流を深めていただきました。

写真4
ICUでの見学
写真5
ロボットスーツ(HAL)体験

<10月25日(水)>

午前は、「神経筋疾患患者へのリハビリテーション」の講義受講や、膝関節疾患術後患者の評価見学をしていただきました。午後はアマノリハビリテーション病院を訪れ、回復期、訪問および小児外来リハビリテーション等について学んでいただきました。

写真6
膝関節疾患術後患者の評価見学
写真7
アマノ・リハビリテーション病院見学

<10月26日(木)>

心臓血管疾患術後患者への早期離床や、切断患者へのリハビリテーションを見学していただきました。午後は広島市立総合リハビリテーション病院を訪れ、回復期リハビリテーションを見学しました。

写真10
模擬義足装着体験
写真8
広島市立総合リハビリテーション病院見学

<10月27日(金)>

スポーツ医科学センター及び作業療法部門でプログラムを行いました。3Dモーションキャプチャーによる評価機器や電気治療機器を体験していただきました。

写真9
次元動作解析装置

<10月28日(土)、29日(日)>

大阪国際会議場で開催された日本リハビリテーション医学会の第1回秋期学術集会に参加していただきました。展示されている多くの機器を興味深く見学されていました。

以上、10日間という短期間でのプログラムでしたが、アイルランガ大学の皆様には、日本のリハビリテーションの制度を含め、様々なことを体験して頂けたものと思われます。

また、本学の教職員等も招へい者達と英語でのコミュニケーションを図っていたようで、良い国際交流の機会となりました。事実、共同研究に関して計画を立てることになり、今後益々良い関係を深めていけそうです。

この機会をくださいましたさくらさいえんすぷらん、並びに関係各位のご支援・ご尽力に、心より御礼申し上げます。