2017年度活動レポート(一般公募コース)第146号
台湾國立聯合大学の学生が、高専生と共にICT・情報の技術力を高める
阿南工業高等専門学校からの報告
さくらサイエンスプログラムの支援を受け、台湾 國立聯合大学 韓欽銓教授と学部生4名を招き、2017年10月6日から12日までICTや情報に関する技術力を高め合うことを目的に交流を行いました。
短期間ですが、全国高等専門学校プログラミングコンテスト大島大会へ参加し、全国の学生との交流を図ったほか、本校にて専攻科特別研究の受講、 応用プログラミング実習や日本語教室体験学習などに参加し、密度の濃いプログラムを実施しました。
なお、本プランを契機に来年度、徳島で開催される次大会に海外招待校として参加することを検討しており、いっそう深い学術交流につながることが期待されています。
プログラミングコンテスト初日(3日目)は、自由部門および課題部門のプレゼンテーション審査を見学し、発表の様々なアイデアに興味を示していました。
午後からは、デモンストレーション一般公開で各作品について実際の動作を確認し、その場で質疑応答して理解を深めました。夕方には、学生交流会や情報交換会で、高専学生、教員のみならずIT企業関係者とも交流を深めました。
プログラミングコンテスト2日目(4日目)は、競技部門や、デモンストレーション審査の様子を見学しながら、前日に動作確認できなかった作品について質問しました。
午後から競技部門の決勝戦を見学したほか、興味を持った作品を再度訪ねて、質問・ディスカッションして理解を深めました。これらの体験からヒントを得て、次年度の大会に向けて良いアイデアも浮かんだと感想を述べていました。
5日目は場所を本校に移し、蛍光材料を利用したセキュリティ対策、イオンエンジンを利用した模型による浮上、ヴァーチャルリアリティの紹介や体験を行いました。
また、LEDを利用した研究、非線形システムに関する研究、音声認識に関する研究について説明をしたあと質疑応答を行い、情報を応用した研究だけでなく異なる分野についての理解を深めました。その後、本校学生と招へい学生がお互いの研究内容を発表し、熱心に討論しました。
6日目の午前は、自己紹介のあと、応用プログラミング実習に取り組み、質問を行うなど活発な交流が見られました。また、日本語教室を開催し、日本語のひらがな、カタカナ、漢字などの学習や自己紹介の練習のほか、伝統芸能の阿波踊り体験を行いました。
午後は韓 欽銓教授が、英語による研究テーマ説明を行い、多くの学生が熱心に聴講し、互いの研究についてのみならず、異文化交流へのモチベーションも高まったようです。
招へい教員・学生からは、ICTおよび情報技術交流や、文化的体験も得られたことに大変有意義であったとの感想を寄せられました。最後に、本プランの実施にあたりご援助いただいたさくらサイエンスプログラムにお礼を申し上げます。