2017年度活動レポート(一般公募コース)第145号
アジアの大学生が、サービス科学のフロンティアを学ぶ
横浜市立大学からの報告
横浜市立大学では、2018年7月30日(日)から2018年8月3日(木)まで、5日間のサマープログラムが開催され、合計41人の学生が参加しました。
さくらサイエンスの支援を受け、タイ、ベトナム、台湾、マレーシアの大学より12名(さくらサイエンスからの招へいは10名)の学生も参加し、サービス科学についての知見を深めました。「ものづくり」から「サービス化」への変化の過程で日本が経験してきた困難と課題を共有し、アジア諸国が近い将来直面する問題とその解決方法について活発に議論を行いました。
<1日目:参加者同士の交流>
プログラム中は、グループ単位でのディスカッション、グループワークが基本となります。特に、海外から参加している学生が、横浜市立大学の学生をはじめ、他の参加者達と早く打ち解けることができるよう、1日目は、8つのグループに分かれ、鎌倉散策を行いました。多国籍の環境で、英語で、行きたい場所や食事の場所のアイディアを全員で出し合い、話し合いで決めていくことは、チームワークを形成していく上でも重要です。
<2日目:講義、ワークショップ>
横浜市立大学八景キャンパスでの授業が中心です。講義「The Future of High-Tech Society from the Perspective of Service Science」および、ワークショップ「Designing the Service-Oriented Energy Society in 20XX」が行われました。
<3日目:日本科学未来館、パナソニックセンター東京訪問>
お台場にある日本科学未来館、同じくお台場のパナソニックセンター東京を訪問しました。日本の科学技術について触れ、また、世界で活躍している日本企業の最新技術を実際に体験することは、日本の科学技術が、どのようにサービス科学に寄与しているのかを考え、また、最終日のグループプレゼンテーションの発表内容を固めていく上での、さまざまなヒントを得たのではないでしょうか。
<4日目:講義、ワークショップ>
午前中に講義「Trends of Science and Technology for Developing Service-oriented Society」が行われました。午後は、翌日のグループプレゼンテーションの為のグループワークです。
<5日目:グループ発表会、フェアウェル>
あっという間の5日間。このプログラムを通して学んだこと、グループで議論してきたことを踏まえ、8つのグループがそれぞれ、「サービスを重視する社会における、問題点とその解決法」をテーマに発表を行いました。特に、評価の高かったグループには、最優秀賞がおくられました。
修了式には、横浜市立大学の窪田学長も参加し、参加者達の5日間の成果を労いました。最終日の夜は、みなとみらいの会場で、フェアウェルパーティーを行いました。名残惜しい気持ちもありつつ、全員、大いに盛り上がりました。
海外から参加した学生からは、貴重な文化体験、学生との交流ができ、楽しめただけでなく、今後、自国に戻ってからの自分たちの勉強にも大いに役立つプログラムだった、という評価を得ました。すべて英語でのプログラムであったこともあり、最初は心配していた日本人学生たちが、徐々に自信をつけ、積極的に議論に参加できるようになり、参加者全員にとって非常に有意義なプログラムとなりました。