2017年度活動レポート(一般公募コース)第140号
アジアの大学生と共にロボティクスチャレンジ!
千葉工業大学国際交流課からの報告
8月17日~25日の9日間、さくらサイエンスプログラムの助成を受けて、国立台北科技大学(台湾)学生12名(うち2名の大学院生は自費参加)と、引率職員1名が本学を訪問しました。
来日した国立台北科技大学の学生は、自費参加のベトナム国家大学ハノイ校工科大学学生および本学学生と共に、ロボット製作・競技を通じての交流を目的としたプログラム「ロボティクスチャレンジ」に参加しました。
このプログラムでは、先進工学部未来ロボティクス学科が正課授業として夏期期間に開講している集中講義科目である「ロボティクスチャレンジ」に海外協定大学の学生が参加し、本学の学生との混成チームを編成します。
講義およびグループ内でのコミュニケーションは、全て英語で行われます。製作実習を中心とした体験型のカリキュラムを通じて、ロボットシステムに対する概要理解を実践的に深めると共に、ロボット製作過程において本学学生と外国の学生が議論を通じてお互いの理解を促進し、国際的な視野を身に付けることを目的としています。
来日2日目から、新習志野キャンパスを会場として、本格的なプログラムがスタートしました。未来ロボティクス学科の教授による講義などで、ロボット製作に必要な予備知識を得た後に、学科の研究室を見学しました。卒業研究等で学生達が製作した様々なロボットを、台湾の学生達はとても興味を持って見学していました。
各チームの計画に基づき、自分達のロボットに必要な部品を秋葉原の電子部品ショップで購入しました。実際の製作現場では、学生自身が作成した設計図を見ながら、競技会で勝つという共通の目標に向かって、本学と台湾、ベトナムの学生との間で活発にコミュニケーションを図っていました。慣れない英語でジェスチャーを交え、また筆談しながら意思の疎通をはかり、ロボット製作に奮闘していました。
6日目には、ロボットサッカー競技会が行われました。各チームで製作した5台のロボットで、決められた時間内に相手ゴールにボールを多く入れたチームが勝者となります。自分のチームが対戦していなくても、参加学生全員が競技を夢中で見ており、ロボットがシュートを決めた時は大歓声で盛り上がりました。
自作のロボットによる競技会の様子
競技会の終了後には表彰式が行われ、優勝チーム・準優勝のチームに本学より賞状及び賞品が渡されました。また、さくらサイエンスプログラムおよび本プログラムの修了証も、参加学生全員に授与されました。
また、この日には、本学新習志野キャンパス学生寮の食堂で、学長主催のさよならパーティが開催されました。
競技終了後の2日間は学外研修を実施しました。
日本科学未来館では、台湾・本学の学生とも、日本における最先端技術の素晴らしさを肌で感じていたようでした。お昼をはさみ、お台場のソニー・エクスプローラサイエンスを見学。エレクトロニクス製品やゲーム・音楽・映画などのエンタテインメント技術に応用されている科学や、原理のつながりを学びました。
翌日は、日本文化を学ぶ事を目的に浅草の浅草寺・雷門を見学した後、東京スカイツリーに隣接する東京ソラマチ内にある東京スカイツリータウンキャンパスを訪問しました。
この施設は、本学の附属研究機関である未来ロボット技術研究センターと惑星探査研究センターの研究成果を展示しています。特に、福島第一原子力発電所の事故後、国産ロボットとして初めて建屋内に投入されたレスキューロボットの実機を目にした台湾の学生達は、とても感慨深い様子でした。
最後になりましたが、さくらサイエンスプログラムをはじめ、プログラムの運営・実施にご協力いただいた関係者の方々に厚く御礼を申し上げます。