2017年度活動レポート(一般公募コース)第139号
カンボジアの大学生・教員が日本のICT最先端技術を体験
大阪府立大学現代システム科学域教授瀬田和久さんからの報告
大阪府立大学現代システム科学域では、さくらサイエンスプログラムの支援を受けて、カンボジア王立プノンペン大学から大学生8名、教員2名の計10名を招へいしました。システム発想型ICT最先端技術体験プログラムをテーマとし、2017年8月6日から8月12日の7日間の日程で学術・文化交流を行いました。
<1日目>
空港から宿泊先のホテルまで案内し、その後大学で自己紹介、研究紹介を含むオリエンテーションを行いました。
自己紹介および研究紹介
<2日目>
台風が迫る中、リーディング大学院プログラムの協力でシステム発想型ワークショップ(ビジネスプランのデザイン)を実施しました。
<3日目>
日本の最先端技術を体感するプログラムとして、学内のIT技術を駆使した植物工場を見学しました。ここは、物の生育を最適化するために新しく開発された人工光などをICTにより完全制御できる室内環境で、季節や天候に左右されず野菜を安定生産できる新しいシステムを学びました。午後は、梅田のナレッジキャピタルを訪問しました。
<4日目>
大阪府立大学のIT系の最先端の研究を見学しました。ロボカップ二次元サッカーシミュレーションで世界一になった、AI技術を駆使したサッカーシミュレーションやビッグデータ解析をしている研究室を訪問しました。午後は、新日鐵住金大阪製鐵所にて、鉄道(特に車軸関係)のプラントを見学させて頂きました。
<5日目>
午前にFledgeアントレプレナーシップに関する講義を受け、アントレプレナー精神を涵養するワークショップを行いました。午後は、和歌山大学を訪問し、機械学習技術を用いた、最新のコンピュータグラフィックスのお話しなどを聞かせていただきました。
<6日目>
午前は、日本人学生と研究ディスカッションを実施しました。セマンティックWeb技術を活用した歴史学習支援システム、第二言語意欲を高める会話エージェントについて議論しました。午後は大阪市立科学館を見学しました。
<最終日>
早朝4時にホテルを出発し、帰国の途につきました。
最後に、このプロジェクトに携わったみなさまに感謝いたします。今後も、さくらサイエンスプログラムを通じた継続的な人的交流が大きな力を生み出すことを願っています。