2017年度活動レポート(一般公募コース)第138号
ミャンマーの大学生が、高専学生と共にWebプログラミングを学ぶ
都城工業高等専門学校からの報告
平成29年8月30日から9月8日の10日間、都城工業高等専門学校では、ミャンマー教育省の協力を得て、ヤタナボン工科大学(UTYCC)とミャンマー情報技術大学(MIIT)から学生10名と教員1名を招へいし、さくらサイエンスプログラムの交流プログラムを実施しました。
このプログラムは、IoTに連携した動的Webページの制作、本校学生との交流、日本文化体験、地元企業視察び科学技術施設見学等で構成されています。
初日は、ミャンマーから到着後、全体オリエンテーションを行い、招へい者と本プログラムに関わる学生・教職員が自己紹介を行ったり、スケジュールの確認をしたりしました。
2日目の午前中は、住友ゴム工業株式会社(宮崎工場)にて、タイヤの製造方法について学び、工場の見学を行いました。午後は、本校にて茶道を体験し、日本文化に触れました。
3日目から3日間、この研修のメインであるIoTに連携した動的Webページの制作を開始しました。本校電気情報工学科の臼井准教授及び専攻科生(機械電気工学専攻)2名と交流を深めながら行いました。
ミャンマーも宮崎県と同様に農業が盛んであることから、将来的に農工連携に繋げられるよう、センサで取得した温度データをデータベースに保存し、ブラウザ上で閲覧できるプログラムの制作を行いました。
Webページ制作の様子
また、6日目の午前中は、都城市立沖水中学校を訪問し、日本の中学校施設を見学しました。英語の授業にも参加し、ゲームを通して中学生との交流を図りました。午後には、学生会主催の交流会も行われ、参加者は、書道体験や和太鼓の鑑賞、スイカ割りを通して本校学生との交流を深めました。
このほか、7日目、8日目には宮崎大学の訪問や鹿児島市内の視察等を行いました。
9日目は、東京に移動し、日本科学未来館(東京)では、最新テクノロジー・地球環境・宇宙・生命について見学し、MEGAWEB(東京)では、最新技術を用いた自動車の説明を受け、翌日、帰国の途に就きました。
10日間という短い期間でしたが、参加者は、このプログラムを通して日本の科学技術に対する理解を深め、日本での研究活動に対する興味を高めました。参加者だけでなく、本校の学生にとっても、お互いの文化を理解する良い機会となりました。
この度、貴重な機会を与えてくださったさくらサイエンスプログラムに対して厚く御礼申し上げます。また、本プログラムを実施するにあたりご協力いただいた皆様に対して、深く感謝いたします。ありがとうございました。