2017年度 活動レポート 第130号:明治大学理工学部

2017年度活動レポート(一般公募コース)第130号

マレーシア工科大学との技術研修・交流

明治大学理工学部からの報告

明治大学理工学部では、平成29年10月16日から25日まで10日間にわたり、マレーシア工科大学(以下、UTM)より引率教員1名と大学院生10名をさくらサイエンスプログラムにより招へいし、技術研修・交流を実施しました。

本学とUTMは平成16年に協定を締結して以来、学生交流・研究交流ともに様々な分野における交流を継続し、緊密な関係を保持しています。本交流は、実施主担当者である理工学部応用化学科の永井一清教授が原案作成委員長を務め、日本提案で制定されたISO国際標準化技術(ISO 15106 Part 5–7)におけるUTM学生の集中的な習得を目的とし、研修を行いました。

初日はUTM一行と理工学部長との面会を行い、2日目午前には、永井一清教授より研修内容の詳細についての説明、および技術講習を行いました。同日午後には、同教授研究室所属の大学院生がキャンパスツアーおよび歓迎会を実施し、明治大学の文化や伝統を体験してもらいました。また、UTMの学生と本学学生は英語で積極的にコミュニケーションを取り、すぐに打ち解けることができました。

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理工学部長との記念撮影
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キャンパスツアーの様子

3日目、4日目、5日目にはUTM学生と本学学生がグループに分かれて実験を行いました。具体的な内容としては、 ISO規格技術の5つのポイントのうち、 評価用試料作製、測定評価および試料後処理方法について、一日毎にそれぞれの研修を行いました。研修中には、UTMの学生と本学学生間でも疑問点について英語で積極的なディスカッションを行いました。

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実験の様子

6日目、7日目には、本学駿河台キャンパスを訪問し、UTMサテライトオフィスや明治大学博物館の見学、また、国立科学博物館や日本科学未来館の見学も実施し、日本の最新科学技術への関心を高めてもらうことができました。

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UTMサテライトオフィス訪問
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明治大学博物館の見学

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日本科学未来館の見学

8日目、9日目には技術研修も佳境を迎え、ISO規格技術の5つのポイントのうち、測定データ解析及び測定装置・器具等の維持管理方法について研修を行いました。また、9日目午後には永井一清教授による研修の総括及び修了証の授与を行いました。学生間ではPerson-to-personの同世代同士の交流により研究についてのみならず、互いの文化への理解や親睦を深めることができました。

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実験最終段階の様子

本交流によりUTM学生が短期間で技術を習得することができただけでなく、本学学生が英語を使用して実験を指導・補助し、成果を得るという一連の過程を経験したことで、研究者として大いに成長する貴重な機会となりました。

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修了証授与後の記念撮影