2017年度活動レポート(一般公募コース)第125号
Summer Research Program in Tsukuba 2017
筑波大学からの報告
今年で第8回目となるSummer Research Program in Tsukubaを、筑波大学医学医療系と生命環境系が合同で2017年7月18日~7月31日の14日間、実施しました。このプログラムには、さくらサイエンスプログラムの支援により3か国(台湾、ベトナム、インドネシア)から10名の海外学生が参加しました。
このプログラムでは、招へい学生に筑波大学の優れた研究環境を直接体験してもらい、筑波大学大学院における留学生のサポート態勢を目にすることで、将来日本の大学院進学を目指す優秀な留学生を促進すること、また共同研究の発展や筑波大学に所属する学生、教員と世界各国からの学生の交流を促進し、グローバルな視野を広げることを目的としています。
招へい学生は2週間各研究室に所属し、医学、農学、生物学など、それぞれ最新の研究テクノロジーや実験手技を用いて、最先端の科学研究について学習しました。
筑波大学では、それぞれの研究室において、地球規模課題の解決に向けた研究をしています。例えば、ベトナムから来たThi Thuy Laiさんは実験病理学研究室に所属し、癌の発生、悪性化のメカニズムについて研究を行いました。また、台湾から来たMin Chenさんは免疫学研究室において人の免疫応答に関する研究を行いました。その他にも、各学生は各々の研究室にて最先端の研究を体験しました。
さらに、世界で活躍されている研究者2名による最先端科学セミナーを受講しました。柳沢正史教授(筑波大学医学医療系)は「睡眠の謎について」、江面浩教授(筑波大学生命環境系)は「遺伝子改変技術を用いたトマトの品種改良について」の講演をしていただきました。参加者は日本の高度な科学研究に刺激され、活発な討論を行いました。
参加者には期間中に日本文化についても学んでもらうため、小野正樹教授(筑波大学人文社会系)による日本語や日本文化に関する特別セミナーを開催しました。日本語での挨拶や自己紹介、名前の書き方、さらには日本の文化について学びました。
Medical English Communication Centerのトーマス・メイヤーズ先生による講義では、参加者は英語での科学研究プレゼンテーション発表のスキルアップを学びました。
最後に参加者らは2週間の研究成果をプレゼンテーション発表し、優秀な発表には賞が与えられました。
その他、参加者は日本滞在期間中に筑波大学学生と様々な交流会イベントが開催されました。初日のウエルカムイベントには、たくさんの学生、教員が参加し、参加者の各国の文化や名物、歌、ダンスなどが披露されました。週末に行われた交流イベントでは、参加者は筑波大学生と共に名峰筑波山に登り、その後、お好み焼き作りや流しそうめん、餅つきなどの日本の食文化を体験しました。
最終日の発表会の後には、盛大なフェアウェルパーティーが行われました。女性参加者は色鮮やかな浴衣を着付け、和太鼓パフォーマンスなどを楽しみました。2週間に渡り、研究活動や講演、交流会等、充実したプログラムであったと思われます。
本プログラムを実施するにあたり、支援いただきました皆様、そしてさくらサイエンスプログラムに厚く御礼を申し上げます。