2017年度活動レポート(一般公募コース)第124号
タイ、カンボジアの学生と共に農学分野の研修を実施
名古屋大学からの報告
さくらサイエンスプログラムのご支援を賜り、カンボジア王国・王立農業大学およびタイ王国・カセサート大学から学部学生10名と教員1名を招へいし、名古屋大学農学部学生と共に研修するプログラムを実施いたしました。
【1日目】7月29日(土)
中部国際空港に到着後、名古屋大学へ移動しました。全体ガイダンスの後、学内ツアーを行い、ノーベル賞展示室、名古屋大学博物館などを見学しました。
【2日目】7月30日(日)
午前に名古屋大学教員による講義を行い、研修4日目からの「グループでの調査・体験研修」の予備知識を得ました。午後は「グループでの調査・体験研修」の計画立案を3大学混成のグループごとに行い、調査項目の打ち合わせを実施しました。
【3日目】7月31日(月)
名古屋大学農学部の11研究室(植物生産科学、植物分子育種、動物生産科学、資源植物環境学、園芸科学、植物病理学、害虫制御学、動物栄養情報学、生殖科学、循環資源学、生物システム工学)に分かれて、研究室実習を体験しました。
【4日目〜6日目】8月1日(火)〜3日(木)
5コースに分かれて、2泊3日の「グループでの調査・体験研修」を実施しました。各コースの訪問先と研修内容は以下の通りです。
①水田農業コース:愛知県農業総合試験場水田利用研究室、JAあいちなどを訪問し、日本の水田農業の先端技術を学びました。
②先端農業コース:植物工場であるIGHプロジェクトや低炭素施設園芸の現場などを訪問し、最先端の農業技術を視察しました。
③動物生産コース:生産農家および食肉処理の現場である東三河食肉流通センターや豊橋食肉衛生検査所などを訪問し、家畜生産および衛生管理の先端技術を学びました。
④食品加工コース:八丁味噌やしょう油・みりんをはじめとする愛知県の伝統的な調味料の製造元や、トマトや魚介類の加工会社を訪問し、日本の農産物・海産物の食品加工技術と流通について学習しました。
⑤水資源利用コース:愛知用水関連施設の見学、および、水稲農家などの調査を行い、日本における水資源利用の実態を学びました。
【7日目】8月4日(金)
成果発表会を実施し、「グループでの調査・体験研修」で学んだことをグループごとに発表しました。成果発表会終了後、名古屋大学農学部長から参加学生に修了証書が手渡されました。夜には、名古屋大学総長、国際担当理事、および教育推進部長にも臨席いただいて懇親送別会を盛大に実施しました。
【8日目】8月5日(土)
海外学生と名古屋大学農学部学生が一緒に、名古屋市内の見学へ出かけました。
【9日目】8月6日(日)
中部国際空港へ移動し、帰国の途につきました。
日本の先端農業や農協組織、先端基礎研究について学んでもらうとともに、三カ国の学生間の交流を深めることができ、実りの多いプログラムとなりました。なお、「グループでの調査・体験研修」の訪問先の皆様には、ご多忙の中、親切に受け入れてくださいましたことに深く感謝いたします。