2017年度 活動レポート 第115号:工学院大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第115号

北京航空航天大学博士課程の学生が、最先端研究技術に触れる

工学院大学からの報告

工学院大学では、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、2017年8月24日から8月29日の6日間にわたって、北京航空航天大学より博士課程の学生7名と教員1名を本学、工学研究科、化学応用学専攻(先進工学部 環境化学科)高羽研究室へ招へいし、最先端な研究や技術に触れる国際交流プログラムを実施しました。

本プログラムでは、本学の研究室見学をはじめ、先生方からの環境化学に関するレクチャー、ディスカッション、本学学生との交流、キャンパスツアー、科学技術施設見学、本学の科学教室への参加などを実施しました。

<8月24日>
北京航空航天大学の一行は、羽田空港に到着し、本学八王子キャンパスに到着しました。

<8月25日>
渡部副学長より本学の説明を行った後、鷹野副学長より、本学の研究について講演を行いました。その後、環境化学科を中心に研究室見学を行いました。大気・水問題から材料開発までの幅広い研究を行う10の研究室での見学は、研究内容だけでなく、研究を行っている日本人学生との交流の良い機会になり、お互いの学生にとって大変貴重な経験になったようです。

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大学の説明を聞く学生たち

<8月26日>
本学八王子キャンパスにて、先進工学部の環境化学科の先生方から研究に関するレクチャーを行いました。まず、中尾真一教授から「膜工学に関する研究」、そして、高羽洋充教授から「コンピュータ化学による機能材料設計」、稲葉敦教授から「ライフサイクルアセスメントと環境問題」、並木則和教授より「大気環境問題への化学工学の取り組み」について、レクチャーを行い、本学での各研究室の最先端の研究について学びました。学生からの質問も飛び交い、学生たちの熱心さが伝わってきました。

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中尾教授のレクチャーにて

<8月27日>
本学開催の「科学教室」に参加しました。科学教室は、今年度で第24回を迎え、地域への社会貢献活動の一環として開催し、ものづくりや実験を通じて科学の有用性や実用性を伝える場として、例年2日間で7,500名以上が来場する多摩地区最大級の科学イベントです。学生たちは、高羽研究室での演示や、そのほかの環境科学科からの演示テーマに入り、本学の学生と一緒に行いました。

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工学院大学科学教室に参加する招へい者たち

<8月28日>
日本科学未来館へ見学に行き、最先端の科学に触れることができました。

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日本科学未来館の前にて

本プログラムを通して、招へいした北京航空航天大学の学生の学びはもとより、本学でプログラムを支えた学生たちにも大きな変化がありました。

短い期間の交流でしたが、異なる国での生活や文化について、お互いに強い興味と良い印象を持ってくれたようです。また、北京航空航天大学の学生の半分は博士課程の学生であり、博士号取得後に本学あるいは日本での研究活動にとても良い印象を持ってもらうことができました。

最後になりましたが、両国の絆の深化に僅かながらでも教育を通して寄与できるチャンスをくださった、さくらサイエンスプログラムに感謝申し上げます。

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環境化学科の教員と招へい者たち