2017年度活動レポート(一般公募コース)第112号
スマート構造工学技術の最先端に触れる国際サマースクール
横浜国立大学先端科学高等研究院からの報告
2017年7月17日から27日までの10日間、中国、韓国、インド、台湾から計10名の大学院生をさくらサイエンスプログラムにより招へいし、横浜国立大学先端科学高等研究院にて藤野陽三上席特別教授による主催、Dionysius Siringoringo 准教授、西尾真由子准教授の運営で行われた国際スマート構造工学サマースクールに参加し科学技術研究交流を行いました。
スマート構造工学とは橋や建物など構造物にセンサや制御装置をつけて、健康診断をしたり地震などの揺れなどに対して安全な制御を行ったりする技術です。この技術の最先端を学ぶ国際サマースクールに、さくらサイエンス学生が参加しました。
<1日目>
初日はガイダンスと土木建築スマート構造工学に関する概論の講義をうけました。夜にはオープニングセレモニーが行われ、国を越え参加者同士での交流を深めました。
<2~5日目、7~9日>
スマート構造工学研究分野で国際的に活躍する研究者を講師にお呼びし、講義を行いました。最先端のトピックに関するダイナミックな講義で、充実した学びが得られたとのことでした。講義後には積極的に質問をする姿が見られました。
<5~6日目>
土木建築スマート構造工学に関する国際会議が東京大学にて開催され、サマースクールの一環として参加しました。学術における最先端の発表の場に立ち合い大きな刺激をうけたようでした。
<7日目>
新宿三井ビルと大手ゼネコンの技術研究所へ見学ツアーを行いました。長周期地震動による揺れが問題となる高層ビルに設置された最新のTuned-Mass Damper制振装置を見学し、活発な質問をしていました。技術研究所では最新の振動台や風洞実験施設を見学しました。
<10日目>
横浜市道路局橋梁課のバックアップのもと、横浜市橋梁の点検業務の体験会を行いました。点検車両にのって間近に橋梁損傷部の近接目視を行ったり、最新のロボット点検技術のデモストレーションを見学したりしました。
さくらサイエンスプログラムに採択いただき、参加学生達はスマート構造工学技術の最先端に触れ、今後の協働にもつながる有意義な科学技術研究交流ができました。ここに改めて感謝申し上げます。