2017年度活動レポート(一般公募コース)第109号
北海道で学ぶ日本食の文化・科学および産業
函館大学からの報告
さくらサイエンスプログラムのご支援により、函館大学は平成29年9月2日から9月9日にかけて、シンガポール・ポリテクニックの食品科学技術学科から学生9名と教員1名を招へいし、プログラムを実施しました。
「北海道で学ぶ日本食の文化・科学および産業」をテーマに、今シンガポールでも大人気の北海道と日本の「食」がどのように作られ、品質が保たれ、シンガポールへ流通していくのか、そして人気となる理由はどこにあるのかなどを、食品科学・栄養学・生態学・マーケティング学などの観点から、講義・実習・フィールドトリップ・企業や施設見学など行いました。
より多くの視点から学んでもらうため、日頃交流のある北海道大学水産学部や国際水産海洋総合研究センターなどのご協力を得て、主に北海道の水産食品が持つ機能性に関する講義を行いました。またフィールドワークとして道南の農家や果樹園、水産卸売市場など一次産業も見学しました。ただ学ぶだけでなく、それらを材料とした調理体験を本学の関連校である函館調理製菓専門学校で実施。シンガポールの学生たちは初めて扱う食材や味を積極的に楽しんでいました。
機能性食品に関する講義と、それらを使った調理体験
食品科学だけでなく、せっかく日本を訪れたシンガポールの皆様のために、和食や和菓子、茶道、折り紙など日本文化も体験していただきました。またシンガポールで日本のスナック菓子が多く売られていて馴染みがあることから、学生交流を兼ねて、シンガポールと日本の同じスナック菓子を比較し、パッケージや表示、味の違いなどをディスカッションするグループワークも実施しました。
折り紙で箸置き作り
シンガポール・ポリテクニックの学生と先生には大変好評をいただき、ぜひ次年度以降もプログラムを継続して実施して欲しいとの嬉しい声をいただきました。今回の反省点や改善点を踏まえながら、すでに次年度の独自プログラム実施に向けて動き出しております。このような大変実り多い機会を与えていただきましたさくらサイエンスプログラムに、心よりお礼申し上げます。