2017年度活動レポート(一般公募コース)第93号
ハノイ大学の学生が、ものづくりと環境のまち北九州で先端技術を学ぶ
北九州工業高等専門学校からの報告
平成29年10月1日(日)~10月8日(日)にかけて、ハノイ大学(ベトナム)から学生を招へいして、科学技術交流プログラムを実施しました。
本プログラムでは、九州地区の9高専が学術交流協定を締結しているベトナムのハノイ大学より学生を招へいし、「ものづくり」と「環境」の最先端を走る北九州の取り組みに触れ、国際的な研究開発連携と、未来を担う学生の技術交流を実現することを目標としました。
<10月2日>
オリエンテーション、学内見学を主に実施しました。オリエンテーションには本校のTA学生、シンガポールからの短期留学生も参加し、英語で自己紹介をし合い、交流を深めるきっかけを掴みました。
その後、学内を見学し、日本の学校施設や学内工場、ロボコンチームの部室等で職員や学生と交流し、終始和やかな雰囲気の中、招聘者の本プログラムに対する意欲を感じるものとなりました。
<10月3日>
北九州スマートコミュニティ視察(ココスマツアー)、安川電機工場見学を実施しました。ココスマツアーでは環境共生のための技術(水素エネルギー等)について学び、安川電機工場では産業用ロボット組立工場を見学し、ロボット技術、ものづくりの魅力に触れて、日本の最先端技術について見聞を広めました。
<10月4日>
トヨタ自動車九州工場、リーフ(株)の見学を行いました。トヨタ自動車九州工場では、自動車が完成するまでにどのように部品が組みつけられていくのかを間近で観察し、日本企業における優れた先端技術を視察することができました。
その後訪れたリーフ(株)でも、ロボット産業拠点の形成に取り組む北九州の企業の技術に触れることができ、科学技術の国際的な視野を広げることができました。
10月5日には、共同研究事例の紹介や本科・専攻科生との研究交流・視察を主に実施しました。研究交流では、それぞれの学生の研究テーマや留学経験等について討論・談笑し、お互いの研究内容や文化について理解を深めることができました。
<10月6日>
3次元CADソフトによるプロジェクトワーク演習を行いました。講師は(株)三松に依頼し、ハノイ大学学生たちは3次元CADソフト「SolidWorks」とバーチャルマシンシミュレーター「SMASH」を実際に使って、信号機を点灯させるシミュレーションを体験しました。講師より、(株)三松はハノイにもオフィスを所有していることが説明され、学生達は強い関心を示していました。
修了証書授与では、校長先生より挨拶をいただき、プログラムの感想や日本を訪れた印象等を述べ合い、さくらサイエンスプログラムと本校の修了証書の授与を行いました。