2017年度活動レポート(一般公募コース)第90号
浙江工商大学との交流~日本の技術にあらゆる角度からアプローチ!
芝浦工業大学からの報告
<概要>
芝浦工業大学では、さくらサイエンスプログラムの支援のもと、2017年8月22日(水)から8月29日(火)の間、中国の浙江工商大学にて工学を学ぶ学生10名、およびInternational office所属の職員1名の計11名を招へいしました。
浙江工商大学は近年とりわけ国際化に注力しており、世界各国から300人以上の外国人教員の雇用数増加や、受入留学生への短期プログラムの拡充、国際共同研究数の増加など全学としてグローバル化を進めている事から、同学在学生の海外への留学意識も非常に高く、今後の展開が見込める大学です。
そこで当プログラムでは、将来的に日本での留学や就職等に繋がるよう、研究室活動や科学施設見学、都内見学、文化体験、日本人学生との交流、といった多角的な内容を盛り込むことで様々な視点から日本を学べるよう、プログラムを構築しました。
<オリエンテーション・キャンパスツアー>
オリエンテーションでは、本学紹介および本プログラムに関する説明を行いました。その後、本学の学生の案内のもとキャンパスツアーを実施し学内の研究施設・機器等を見学しながら、日中の学修環境との違いなどについて意見交換をしました。
<ウェルカムパーティー>
パーティーには国際交流に興味のある本学学生が参加し、終始賑やかなムードで招へい者を歓迎しました。学生同士は同年代ということもあり、活発でざっくばらんな交流の場となりました。
またパーティー中は本学の留学生によるプレゼンテーションの場を設け、日本での生活全般や本学での研究について、学生目線で本学についての紹介をしました。プレゼンテーション後は質問が飛び交い、招へい者にとって興味深い内容であったようです。
<研究室見学>
電子工学科の研究室にて、音と振動を通信、測定、動力に応用可能な装置、システムについて学びました。教授や学生による説明を受けながら機器を実際に使用するなど、実践的な内容も取り入れ、理解を深めました。
また情報工学科の研究室では、人工知能を用いた知的な情報工学システムの構築や、大量のデータを活用するための新しいデータベースの仕組みについて教員より講義を受け、その後、各研究室に在籍している学生からそれぞれの研究活動や研究室の特色についての説明を聞きました。
研究室活動
<施設見学>
日本科学未来館を訪れ、最新鋭のテクノロジーに触れる事で、日本の科学技術に関する知見を深めました。
<文化体験>
日本の衣服に関する文化を学び、浴衣の着付けに挑戦しました。日本人学生の説明のもと、実際に自分で着付ける方法を学び、着終わった際には皆、普段なかなか出来ない良い経験になったと喜んで写真を撮っていました。
また、日本伝統文化に触れると同時に、着付けを教えていた本学の学生も、中国の文化や言葉を教えてもらうなど、相互的な文化交流が行われていました。
<都内見学>
複数のグループに分かれ、都内見学を行いました。秋葉原・浅草・新宿・渋谷・原宿・横浜等を訪れ、日中の違いを実際に目で見て体感することが出来たようです。招へい者からは、電子マネーやシェアサイクルの浸透率、東京オリンピックに向けての整備状況等、アクティブな質問が飛び交っていました。
<最終発表会>
8日間のプログラムを通して、浙江工商大学の学生10名が学んだこと・体験したことについての発表が行われました。その後、本プログラムに協力した教員や本学学生とともにフェアウェルパーティを実施し、プログラム終了となりました。
招へい者からは、将来的な日本留学を希望する声も上がるなど、実りあるプログラムとなりました。