2017年度活動レポート(一般公募コース)第84号
日・台共同研究で学生間の国際的ネットワークを構築!
北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科からの報告
北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科では、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、平成29年8月22日から8月29日までの間、台湾(台湾科技大学、雲林科技大学、成功大学)の学生合計9名と1名の教員を招へいし、研究交流を行いました。
これら3大学とは2016年10月に学術交流協定を締結し、2017年1月には3大学の教員を本学に招へいし、材料科学分野に関する国際ワークショップを開催するなど交流を進めてきました。
今回のプログラムのねらいとしては、以下のとおりです。
①台湾の大学との材料科学・デバイス分野での共同研究の推進
②材料科学・デバイス分野の共同研究を通じた学生間の国際的なネットワーク構築
③招へい学生の日本文化等への理解
受入れた研究室では、まず台湾の学生から自分の大学の紹介と、現在実施している研究内容を説明してもらうことで相互理解のきっかけ作りとしました。
学生達には、あらかじめ希望する研究内容を聞き、本学教員の研究とのマッチング作業を行っていました。触媒化学、環境・エネルギー関連デバイス、ナノ構造観察、有機電子デバイスなど研究分野の異なる5つの研究室が学生を受入れ、日本人学生とペアを組んで実験しました。
各分野での実験を通じて、本学の教員および学生と研究活動を行いました。彼らの実験をサポートした日本人学生達は、英語で実験指導を行うという貴重な経験をすることになり、本学の学生達にとっても、国際感覚を鍛錬する良い機会になったと思います。
帰国前日には成果報告会を設けて、期間中の活動成果をまとめたプレゼンテーションを行ってもらいました。発表を聴講した日本人学生は、台湾の学生たちが流暢な英語で研究発表することに強く刺激を受け、英語によるコミュニケーションの重要性を再認識するとともに、英語の学習意欲向上につながったようです。
週末は、地元石川県の歴史や文化を通して我が国を知ってもらう機会も設けました。金沢城公園や兼六園の他、金沢市内のひがし茶屋街や近江町市場なども訪問し、古くからの建築物が残る町並みを散策するとともに、地元の食文化を理解してもらえるよう配慮しました。
最後に、このプログラムに参加した学生達からは、この素晴らしい機会が与えられたことに対して感謝するとともに、全員が共通して「研究期間が短かった」「もう一度日本に来たい」という意見がありました。
全参加者から非常に有意義であったという感想を得ることができ、このような機会を与えていただいたさくらサイエンスプログラム、その他協力スタッフに心からお礼を申し上げます。