2017年度活動レポート(一般公募コース)第76号
防災、減災から環境の大切さを学ぶ、日中高校生交流
桜美林中学校高等学校からの報告
桜美林中学校高等学校では、さくらサイエンスプログラムのご支援をいただき、平成29年7月12日から7月18日までの日程で、本校の姉妹校である中国・北京市にある陳経綸中学(日本の高等学校にあたる)の生徒9名と教員1名を招へいして、研修交流を実施いたしました。
「防災、減災から環境の大切さを学ぶ」をテーマに、中国においては北京市をめぐるPM2.5や火災等による災害について、また、本校からは平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により多大な被害を被った地域の復旧、復興の取り組みについて、高校生からの視点による防災について、多角的に具体例を挙げながら学習し、防災、減災に対する意識を高め、進んでは具体的な対策を考えることを目的としました。
研修初日、2日目は桜美林大学の先生にもご協力いただき、地震が起きる仕組みなどを、座学とともに地震を視覚的に体験できる模型を組み立てたり、また地震による粒状化現象の実験模型や地震計測器を使用しての揺れの度合いを実験したりと、普段経験できないことを実体験しました。
また、本校の生徒との研究成果の報告では、本校生徒と英語を交えて、報告および討論を行いました。北京市におけるPM2.5の状況を踏まえた今後の対策案等についての報告、また本校生徒の東北復興支援活動の状況や防災だけではなく、減災に向けての提案など、お互いの研究成果の報告をしました。
後半の研修日程では、相模原市にあるJAXA研究所、静岡県地震防災センター、日本未来科学館などを見学し、日本の科学技術の一端に触れ、また、実際に地震体験をするなど、多くの体験、経験をすることができ、7日間という短い研修を終了することができました。
このような貴重な交流の機会を得ることができ、さくらサイエンスプログラムには心からお礼申し上げます。