2017年度 活動レポート 第48号:山形大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第48号

山形で学ぶ日本の防災体制・防災技術と国際防災協力

山形大学からの報告

さくらサイエンスプログラムの支援を受け、山形大学では平成29年8月22日から8月31日の間、中国、インドネシア、ベトナムの大学より学生を招へいし、「蔵王でミニワールド体験」を実施しました。

「蔵王でミニワールド体験」は、山形大学海外拠点を設置している大学等から来日する外国人学生と山形大学生が、寝食を共にしながら、各国の事業、文化、習慣等の違いについて相互理解を深め、国際感覚を養い、様々な交流活動を通してコミュニケーション能力を高めるものです。

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外国人学生と山形大学生の集合写真

今年度は、「防災と技術」をテーマに、科学技術がどのように復興や対策に関わっているのかを学びました。

前半は、山形大学蔵王山寮で、日本の災害や津波と地震による建物被害等についての講義を受講するとともに、各国の防災と課題についての発表も行われました。

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山形大学蔵王山寮でのプレゼン-各国の防災と課題についての発表が行われました

「蔵王でミニワールド体験」は複数の大学から外国人学生が参加しているため、各国での災害状況、課題や取り組みは様々であり、参加学生全員が、自分以外の国の状況について知ることができました。その他、講義や発表以外に、山形大学蔵王山寮周辺の散策も行い、外国人学生と山形大学生のコミュニケーションを深めました。

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山形大学蔵王山寮周辺の散策の様子

後半は、山形県内の各機関を訪問し、各機関での防災等に関する取組状況や体制等について、実際の現場を見学することで学びました。今回は、山形地方気象台、山形県庁、山形放送を訪問しました。外国人学生にとっては、初めて目にするものがほとんどであったため、興味深く説明を聞いていました。 また、山形大学での講義では、東日本大震災で地震が発生した際の映像が映しだされ、これを見た外国人学生は、当時の地震による揺れ方を知ることができました。

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山形地方気象台での講義

見学後は、「蔵王でミニワールド体験」に参加して学んだことのまとめとして、各グループから発表が行われました。グループは、外国人学生と山形大学生の混合で構成され、発表と質疑応答は全て英語で行われました。

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最後に、山形大学で送別会を行い、外国人学生と山形大学生の他、期間中に、ホームステイとして外国人学生を受入れていただいたホストファミリーの方々も参加しました。

送別会の日は、外国人学生が帰国のため、成田市内へ向かう日であり、外国人学生との別れを惜しむ場面が多々ありました。

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終了後も、外国人学生と山形大学生はSNSで交流を続けており、今回参加した外国人学生からは、「また日本へ来たい」という希望が多く、今後の交流活動に繋がるものとなりました。