2017年度活動レポート(一般公募コース)第28号
ソフトウェア工学の教育・研究を通じた国際交流
東京大学からの報告
2017年6月20日から29日にかけてパキスタン・メフラン理工大学ソフトウェア工学科より、ノウマン・カデール・ソオムロ(Dr. Nouman Aqdeer Soomro)先生を団長とする大学生、大学院生からなる訪問団を受け入れました。東京大学工学系研究科電気系専攻は多数にわたる専門分野をカバーしていますが、その中でも、ソフトウェア工学分野で当佐藤研究室を選んで訪日したものです。
6月21日に滞在先のホテルに迎えに行き、さっそくオリエンテーションです。参加者は、前日の14時間超の長いフライトの疲れをものともせず、元気でした。情報基盤センターの工藤副センター長に大学内の情報インフラ、さらに大学間の連携について説明をいただきました。
その後に、今後9日間の大学内での生活についての基本的な説明を行いました。本学には、Halal対応の食事を本格的に出す食堂が一つあります。まずはそこに案内しました。この時期はラマダーンの終盤ということでしたが、とりあえずみなさんほっとしたということでしょうか。
翌22日は前日とうって変わって晴れたので、キャンパスのショートツアーを行いました。この日は惜しむらく工事のために図書館の案内ができなかったため、キャンパスツアーは26日にもう一度行い、図書館のほか、三四郎池の周りや生協の購買部(souvenirコーナー)を回りました。新しい風景はいつでも新鮮です。
プログラムでは、本学の授業の一部聴講とセミナーへの招待を企画しました。機械学習入門、インターネットトラスト工学の先端について佐藤が行っているセミナーを開放し、また情報基盤センターの関谷勇司先生に、インターネット工学の先端について講義をお願いしました。
また、佐藤が工学系研究科で担当している「情報セキュリティ基盤論」を一部分聴講しました。日本語で行われていたので内容の理解は十分でなかったかもしれませんが、日本で行われている授業の形式や雰囲気を感じ取ってくれたと思います。
さて、勉強に加えて、いろいろな社会見学もプログラムに組み入れました。ラマダーン明けの25日には、浅草寺を訪問しました。
また、最終日、29日の午前中は北の丸公園の科学技術館に見学に行きました。科学博物館見学は訪問団としてもとても楽しみにしていたということで、実際いろいろなものを触って楽しんでいました。
今回のプログラムではいろいろな方にお世話になりました。大学院の事務室(電気系事務室)を表敬したときの写真、そして、最後に開いたお別れ会で、研究室内で手伝ってくれた学生2名を入れての記念写真を添付しました。
この他にも手続き等で多くの事務をこなしてくれた、当研究室秘書の伊東さんの奮闘を忘れるわけにはいきません。この場を借りてお礼申し上げます。