2017年度活動レポート(一般公募コース)第27号
生命科学分野における高度若手人材育成をめざして
立命館大学生命科学部からの報告
立命館大学生命科学部では、さくらサイエンスプログラムの採択を受け、6月10日(土)~24日(日)の期間、タイとインドネシアから10名の学生を受け入れました。
今回、本学部では、「生命科学分野における高度若手人材育成のための、日本・タイ・インドネシア共同研究」をテーマとし、これまで本学部と長年交流のある、タイのカセサート大学、チェンマイ大学、コンケン大学、インドネシアのブラビジャヤ大学の4大学から計10名の学部生、院生、研究者と1名の教員を受け入れました。
招へい者たちは本学部の希望研究室に配属され、研究室でそれぞれのテーマに沿って、研究を行いました。招へい者たちは、微生物の力を用いた土壌改良の研究、歯垢を分解する酵素に関する研究などについて、教員、研究室に所属する学生たちとの実験などを通して、研究を進めました。
また、日本文化を身近に感じてもらうため、日本語を学ぶ授業や、着物・浴衣着付け体験、茶道体験なども実施しました。
加えて、日本の企業、研究所を肌で感じてもらうため、滋賀県甲賀市の大原薬品工業株式会社様を訪問させていただきました。大原薬品工業株式会社様では、会社概要や製品について説明をしていただき、その後、実際に鳥居野工場のラインや研究所の見学をさせていただきました。
帰国前日の最終発表会では、10名がそれぞれの研究室で行った実験や研究について、本学部の教員、学生の前でこのプログラムの成果を発表しました。それぞれの発表後の質疑応答の時間には、本学の教員から様々な質問がなされ、招へい者たちはしっかりと答えていました。
最終報告会の後、本学部の小島一男学部長は、「短い期間ではあったが、みなさんが本学部で多くのことを学んでくれて嬉しく思う。ぜひ後輩にもこの経験を共有してもらい、あと2年続くこのプログラムを有意義なものにしたい。みなさんの中から本研究科に進学してくれる学生がいると嬉しい。」と招へい者たちへ話されました。
最終報告会
参加した学生からは「研究室で先生、日本人の学生と交流しながら最先端の研究を体験でき、有意義であった。」「茶道や日本語学習、観光等を通じて、日本のことを知ることができた。いつかまた日本に来たい。」などの感想をもらい、日本での生活、本学部での研究生活を満喫してもらえたようでした。
次年度、もっとよいプログラムになるよう、本学部の教職員一同取り組んでいきたいと思います。また、今後も今回招へいした4大学と交流を続けていきたいと思います。