さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第17号
数学の不思議な世界に魅了されたアジアの高校生たち
さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(第4グループ)
7月3日(日)に、さくらサイエンス・ハイスクールプログラムの第4グループ(中国、タイ、モルディブ、ブータン)の高校生たちが次々と来日しました。到着した翌日には早速、海洋研究開発機構(横須賀本部)を訪問し、深海の探索を進める日本の最先端の技術に触れました。
そして本日(7月5日)、高校生たちは2グループに分かれ、それぞれ、東京理科大学神楽坂キャンパス、芝浦工業大学豊洲キャンパスを訪問しました。
東京理科大を訪問したグループは、まず、国際化推進センター長の篠塚保特命教授から、歓迎の挨拶を受けました。各国から選抜された優秀な高校生たちに対し、篠塚教授は「このようなプログラムに参加できることは特別なことです。このプログラムが実りあるものになるよう期待しています」と激励されました。
秋山仁・東京理科大教授の数学教室(Math Spectacle Show)に参加しました。テレビなどでおなじみの長髪にバンダナを巻いたスタイルで登場した秋山先生は、オープニングから、高校生たちの視線を釘付けにしました。
まず秋山先生は赤とピンクの紙片からハート型を作るマジックを披露しました。実演を見ると簡単そうでも、うまくいかない高校生が多く、きれいな形が出来あがった生徒たちは誇らしげに回りの友人たちに見せていました。
次に先生が立体三角錐をはさみで切り込みを入れて平面にすると、ジグソーパズルのようにつなぎ合わせることができるという実演を見せたり、ブタの絵が描かれた切頂八面体が1回転すると、表面が裏返しになり、直方体のハムに変身する表裏逆転変身立体の実演も見せてくださいました。
また、頭に浮かんだ数字を論理的に言い当てるゲームを行い、高校生達も体験したり、先生が特許を取得した、三角や四角の穴があくドリルの実演を見たり、三角形のタイヤがスムースに走るデモンストレーションを見たり、これまでの数学の授業と全く違う世界に皆、興奮気味で会場を後にしました。