さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第15号
ノーベル賞の梶田博士が東大宇宙線研究所を紹介
さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(第3グループ)
5月10日午後、さくらサイエンス・ハイスクールプログラム第3グループの高校生たちは、東京大学柏キャンパスにある宇宙線研究所(ICRR)を訪れました。
同研究所の所長は昨年、ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章博士です。日々多忙を極めている梶田所長ですが、この日はアジアの高校生のために特別に時間を割いて頂けるとあって、全員、期待に胸を膨らませ到着を待ちました。
「みなさん、こんにちは!」。さっそうと梶田博士が入ってくると、高校生の中からどよめきが上がります。そしてさっそくICRRの紹介から始まりました。
「宇宙線研究所はここ柏キャンパスにありますが、スーパーカミオカンデをはじめ、国内と海外でそれぞれ4箇所の観測施設・拠点を持っており、さまざまな角度から宇宙線の観測と研究を行っています」とその概要を分かりやすく説明してくれました。
高校生たちからも「宇宙線の研究は私たちの生活にどのように役に立つのですか?」「ニュートリノの速度はどのくらいですか?」と次々と質問の手があがり、あっという間に時間は終了してしまいました。
ICRRに続いては、東大大気海洋研究所の紹介です。同研究所の羽角博康教授の進行のもと、「海洋大気力学分野」「行動生態計測分野」そして「微生物分野」から一人ずつ、計3人の特任研究員が自分たちの研究をスライドを使いながら発表してくれました。
いずれの研究もフィールドスタディーをベースとしているためか、ビジュアル的にも分かりやすく、高校生たちはたいへん興味を持ったようでした。質問もかなりあり、一行は充実した時間を過ごしました。