2016年度 活動レポート 第12号:東大本郷キャンパス理学系研究室を見学

さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第12号

東大本郷キャンパス理学系研究室を見学

さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(第2グループ)

4月22日、さくらサイエンス・ハイスクールプログラムの第2グループA班71名(インド・バングラデシュ・インドネシア・フィリピン)は東京大学本郷キャンパスの理学系研究室を訪問しました。

活動の様子1
小柴ホールの前で大学院理学系研究科・理学部スタッフのみなさんと記念撮影

小柴昌俊特別栄誉教授のノーベル物理学賞受賞を記念して命名された小柴ホールで、高校生たちはまず、理学系研究科や理学部の概要説明を受けました。入学試験が英語で受けられ、また途中からの編入も可能、さらに授業もすべて英語で行われる学部プログラムがあると聞いてたいへん興味を持った様子でした。

活動の様子2
大学院理系研究科や理学部の説明を受けました。
活動の様子3
大学院理系研究科や理学部の説明を受けました。

その後、国ごとにグループに分かれて3つの研究室を訪れました。バングラデシュ・グループは酒井広文研究室を最初に見学しました。ここでは最先端レーザー技術を駆使した原子分子物理学に関する実験や研究を行っていますが、峰本紳一郎助教が実際にレーザー光を壁に照射しながら、研究内容を丁寧に解説してくれました。

活動の様子4
峰本紳一郎助教が研究内容を解説してくれました(酒井広文研究室))
活動の様子5
レーザー光で壁に美しい図柄が投影されます(酒井広文研究室)
活動の様子6
熱心に説明を聞く高校生たち(酒井広文研究室)

次に訪れたのは有機合成化学研究室です。さまざまな実験装置が並ぶ研究室ではWoo-Jin Yoo特任助教が合成アプローチの方法や水を溶媒とする有機化学など、現在取り組んでいる研究テーマついて説明してくれました。

活動の様子7
有機合成化学研究室ではWoo-Jin Yoo特任助教が解説
活動の様子8
有機合成化学研究室にて

最後に訪れたのは物性化学研究室です。ここでは昨年秋に発表され、磁気記録テープ用のナノ新素材として注目を浴びている「世界最小サイズのハードフェライト磁石」をはじめ、光照射をすることで金属状態と半導体状態の間を行ったり来たりできる新種の金属酸化物の発見(室温では世界初)など、同研究室の成果についての説明がありました。

活動の様子9
Woo-Jin Yoo特任助教を囲んで記念撮影するバングラデシュの高校生たち

いずれの研究テーマも高校生レベルでは難しいようでしたが、さすがそれぞれの国で選びぬかれた理系高校生だけにさかんに質問を投げかけていました。