2016年度活動レポート(一般公募コース)第407号
日本の人工知能について学び、インドにおける展開を考える
立命館大学からの報告
2016年12月18日から12月24日にかけて、ニッテ大学NMAMITから10名の学部生を受け入れました。
今回は、『日本の「人工知能」に触れ、学ぶことを通して、インドにおける展開を考える』をテーマに、人工知能を活用したロボット工学、センサー工学、情報工学などの先端技術に直接触れることを通して、その一端を学びました。さらに、学んだ事柄の学生自身の専門分野における活用の可能性と、インドにおける展開を考えるワークショップを行いました。
参加者は、来日前に人工知能について調査をしてきており、立命館大学の学生とのワークショップで調査内容を報告し、意見交換を行いました。中でも、日本の科学技術を取り入れた解決案については特に活発に議論され、最終日には成果報告会を行いました。
企業見学では、オムロン(株)と(株)ダイフク「日に新た館」を訪問しました。企業の方からは、インドでの事業展開・課題に関する説明があり、その後、産業施設・機器の見学を行いました。
彼らにとって日本企業の工場見学は初めての経験であり、製造工程のスケールの大きさや、緻密な部品管理、精度が高い検証環境に驚いていました。
また、日本の技術を知る企画の一つとして、米原から京都まで新幹線に乗車して、日本が誇る新幹線のスピードを体感するアクティビティを行いました。
さらに、日本語講座を行い、日本語での挨拶や自己紹介の仕方を学びました。初めのうちは日本語独特の発音に苦労していましたが、「こんにちは」や「ありがとうございます」、「どういたしまして」を覚えたことで、その後は初対面の教員・学生に対して積極的に日本語で挨拶をするなど、上手に日本語を使っていました。
日本文化体験では、着物や袴の着付けを体験しました。日本の伝統的な服装に対して彼らの興味関心は高く、扇子を使った所作などについても、熱心に練習していました。
また、彦根城周辺の散策や、京都市内でフィールドワークを行い、日本の文化・歴史に触れました。
ニッテ大学NMAMITの学生はとても友好的で、立命館大学の学生ともすぐに打ち解けていました。プログラム以外の時間でも、一緒に夕食に行き、付近の店に買い物に行くなど積極的に交流をしていました。
帰国後もSNSでお互いの近況について継続的に連絡を取り合うなど、交友関係が世界に広がる機会になったことからも、両大学の学生にとってこのプログラムは大変貴重な体験となったのではないかと思います。