2016年度活動レポート(一般公募コース)第397号
日本の科学技術の教育や社会の中の科学分野の活動を学ぶ
日本ユースリーダー協会からの報告
(公財)日本ユースリーダー協会では、さくらサイエンスプログラムの支援により、2017年2月26日~3月4日の7日間、中華人民共和国の優秀な高校の生徒(14名)、教員(2名)計16名を招へい致しました。
中国科学技術交流センターの紹介により、北京十一実験学校から生徒5名、教員1名、江蘇省の赣榆高級中学校から生徒11名、教員1名が来日し、科学技術を中心に日本の自然、社会、文化、産業など幅広い分野を学びました。
前半は、自然や環境の様子などの、日本社会の基盤的な事柄についての見学や学習・意見交換を行い、後半は、具体的な技術発展の歴史や産業技術についての施設を見学して学びました。
自国との比較により理解を深めることを基本としましたが、7日間という短い期間の中で、、日本の科学技術の普及とその基盤となる社会や文化についての理解、そして、今後の興味関心を持たせることが出来たと思います。
1日目:スカイツリーから東京を眺望し地理的に理解した後、国会議事堂および立法府の関係者から、社会政策や科学技術振興策などの概要説明を受けました。
2日目:富士箱根周辺での自然観察を通じて、日本の環境やその保護について理解しました。
3日目:江戸東京博物館にて近代化の歴史について学び、池袋防災館での体験学習を行いました。
4日目:千葉県の現代産業科学館、新日鐵住金君津工場を訪問し、社会に活きる技術を見学しました。
各訪問先で、日本の科学技術の状況を興味深く学び、活発な質疑応答がありましたが、中国の高校生たちの多くの質問に、たいへんわかりやすく熱心にお答えいただいき、広範囲でいきいきとした研修が実現しました。
これらの訪問先のご厚意ご協力に深く感謝申し上げる次第です。
今回のプログラムは、中国の高校生・教員に好意的に積極的に受け止められ、さらなる交流を行いたいとの意見や、日本へ留学し学びたいとの意見も多く寄せられました。
経済発展を続ける中国の高校生たちは、日本の文化についてよく理解し、とても好意的に捉えていることを再認識できたプログラムとなりました。
今後の日中の交流促進につなげて行ければと考えます。
1週間という限られた期間ではありましたが、中国の若者にとっては、日本理解の第一歩として、とてもよい経験となったと考えます。
両国の参加者の皆さま、ご協力いただいた各機関の皆様に重ねて御礼申し上げます。
今後も、科学や技術といった平和に資するテーマを通しての草の根の交流を続けて参りたいと思います。ありがとうございました。