2016年度活動レポート(一般公募コース)第373号
ロボット&ICTの将来に向けた協働教育・研究の発見的プログラム
九州工業大学大学院情報工学研究院機械情報工学研究系 林 英治さんからの報告
九州工業大学は、平成29年1月30日から2月7日までの9日間にわたり、さくらサイエンスプログラムにより、タイ・キングモンクット工科大学北バンコク校(大学院1名、学部2名、引率教員1名)、ラッカバン校(大学院2名、学部1名)、カセサート大学(大学院1名、学部2名)の合計10名を招へいしました。
本学は、キングモンクット工科大学北バンコク校との大学間協定を皮切りに、タイの学生を博士前期・後期課程に毎年9名程度短期留学生として受け入れ、また、本学学生をタイに派遣しています。
このような経緯のもとに、アジア地域で興味が持たれているロボット&ICTに関する将来に向けた協働教育・研究の発見的プログラムを実施し、本学の最先端のロボット・ICT技術の研究に触れ、本学での知識の集積を体験してもらうこととしました。
本プログラムの特徴は、社会ロボット具現化センター、ロボティクスICT融合プロジェクトの研究を行う研究室に所属し、実践的な開発を行っているプロジェクトを実習的に取組み、日本の教育研究の実施形態を協働実習・研究を通して体験し、より高度な知識と技術の必要性を感じられるように、実施されている点です。
具体的には、
- (1)留学生研究発表会
- (2)ロボットデベロップメント(フィールセンシングロボット、遠隔操作用アクチュエータの組込み制御プログラム、機構設計実習)
- (3)日本文化慣習体験
- (4)最終報告会を中心として、本学学生と留学生が主体的な活動を通して互いの意思疎通を積極的に図るようにしている。
以上4点です。
全9日間の日程を下記に示します。
1月30日
午前:福岡国際空港到着、飯塚キャンパスに移動。
午後:ランチ後、オリエンテーション
1月31日
午前:スチューデントフォーラム準備
午後:本学PBLの見学
夕刻:温泉とWelcome Dinner
2月1日
午前:スチューデントフォーラム
午後:ロボットデベロップメント
夕刻:フェローシップ
2月2日
午前:ロボットデベロップメント
午後:ロボットデベロップメント
2月3日
午前:ロボットデベロップメント
午後:ロボットデベロップメント
2月4日
午後:e-car(電気自動車)見学
和菓子作り(いちご大福、さくら餅、八ツ橋)、折り紙
2月5日
太宰府天満宮等の視察
2月6日
午前:最終報告会準備
午後:最終報告会
夕刻:送別会
2月7日
午前:ミーティング、福岡国際空港に向け出発
福岡国際空港から帰国
学生同士の交流は日常、教育研究、文化・慣習など多岐にわたり、それらの場面に応じて考え、話したい内容を伝える重要性を感じてもらえているものと考えます。
最後に、短い期間でありながら、若者の特権である、無条件で受け入れられる仲間意識の共有が、かけがえのない財産となることを祈るばかりです。